
昼間のオムツは卒業したのに…



お泊まりが不安
など、おねしょについてお悩みの保護者の方は少なくありません。
おねしょは決して特別なことではなく、実は「5〜6歳でも2〜3割は夜の排尿コントロールが未熟な子がいる」というデータもあります。
成長のペースは子どもによって個人差が大きく、家庭でできる工夫を重ねながらゆっくり見守っていくことが大切です。
この記事では、おねしょが起こる理由や今日からできる家庭での対策、受診を検討すべきケースなどをわかりやすく解説します。
「おねしょ」はなぜ起きる? 原因を正しく知ろう


おねしょは身体の発達状況や生活リズムなど、いくつかの要因が重なって起こるものです。その仕組みを理解しておくと、状況を落ち着いて捉えられ、適切なサポートにもつながります。
原因を知ることで「いつまで続くんだろう」「うちの子だけ?」という心配が和らぎ、家庭でできる工夫も見つけやすくなりますよ。
身体の発達によるもの
夜間におしっこを溜めておける力は、膀胱の成長やホルモンの働きと深く関係しています。
・膀胱容量の未熟さ
発達途中の子どもは、膀胱にためられる尿(畜尿)の量が十分ではないことがあります。そのため、眠っている間にためきれずに出てしまうことがあります。
・抗利尿ホルモン(ADH)の分泌バランス
夜間に尿量を減らす働きをするホルモンの分泌がまだ安定していない場合、眠っている間に多くの尿が作られてしまい、おねしょにつながります。
・睡眠の深さ
眠りが深くて尿意に気づかず、そのままおねしょにつながるケースもあります。



身体の発達に関わる部分は、子ども自身がコントロールできるものではないんじゃ。「今はまだうまくコントロールできない時期なんだな」という気持ちで見守ってあげることが大切なんじゃのう。
心因的要因によるもの
おねしょは身体的な発達だけでなく、子どもの心の状態が影響することもあります。環境の変化や日常のストレスは、大人が思う以上に子どもの睡眠や排尿サイクルにも影響を与えやすいものです。
たとえば、以下のような状況が挙げられます。
・引っ越し
・入園や進級、クラス替え
・きょうだいが生まれた
・保護者の転職など家庭内の環境の変化
・行事やイベント前の緊張
こうした「いつもと違う状況」は、子どもにとっては非常に大きな刺激です。無意識のうちに不安や疲れが睡眠に現れることも。眠りが浅くなったり、逆に深すぎて尿意に気づけなかったりすることで、おねしょが増えることにつながることもあります。
また、家庭で「絶対に失敗しちゃダメ」という雰囲気が強い場合にも、知らず知らずのうちに子どもにとって大きなプレッシャーになってしまうことがあるので注意が必要です。
大人でも環境の変化で眠れなくなることってあるよね。
生活リズムの乱れ
おねしょには日々の生活リズムが影響している場合も。特に、睡眠の質や水分摂取のタイミング、身体の冷えなどは、夜間の排尿コントロールとも密接に関わっています。
・夜更かしや就寝時間のばらつき
睡眠不足や眠りにつく時間が日によって大きく変わることで、深い睡眠と浅い睡眠のリズムが乱れやすくなります。その結果、尿意を感じ取りにくくなったり、逆に眠りが浅くて排尿のタイミングをつかめなかったりと、おねしょが増える原因になることがあります。
・水分摂取のタイミング
夕食後や寝る前にたくさんの水分をとってしまうと、夜間の尿量が多くなり、、おねしょにつながりやすい状況をつくります。
・身体の冷え
「冷え」も見落とされがちな要因です。身体が冷えてしまうと膀胱が収縮しやすく、夜間の尿意を刺激することがあります。
入浴後はすぐに衣類を着て、室温を調整し湯冷めしないように心がけましょう。また、腹巻やスリーパーを使用するなど、寝ている間にも身体を冷やさない工夫をすると良いでしょう。
今日から工夫できることもありそうだね!
病院に相談したほうがいいケース


おねしょのほとんどは成長とともに自然に減っていきますが、次のような状況が続く場合は、一度医療機関に相談するのもおすすめです。
「おねしょが多すぎる?」受診の目安
以下のような場合には、「夜尿症」と呼ばれる状態の可能性があります。専門的なアプローチを受けることで改善が見込めるケースも多いため、早めに医療機関へ相談できると安心です。
・週に何度もおねしょが続く
・6〜7歳をすぎても改善の兆しがない
・日中にもおもらしがある(昼間尿失禁)
小児科・泌尿器科ではどんな診察を受けるの?
医療機関では基本的に以下の検査を行います。
・排尿の様子や生活リズムに関する問診
・尿検査
・(必要に応じて)超音波検査
また、検査の結果、必要があれば子どもの個性や発達段階に合わせた治療やサポート方法を提案してくれます。
「病院へ行く=大げさ」ということは決してありません。心配な場合には、早めに相談してみましょう。



様子見でいいのか心配な場合は、大袈裟だと思わず、医療機関に相談するのが一番じゃよ。時には疾患が隠れている場合もあるんじゃ。
今日からできる!家庭での「おねしょ対策」5選
ここからは、家庭で無理なく取り入れることのできるおねしょ対策を紹介します。どれも今日からすぐ実践できるものばかりなので参考にしてみてください。
①水分摂取のタイミングと量を見直す
水分を制限するという意味ではなく、飲むタイミングを整えることがポイントです。
・日中にしっかり水分補給をする
・夕方以降はがぶ飲みを避ける
・お風呂上がりは必要な範囲での水分補給にする
「寝る前は大量の水分摂取を控える」だけでなく、1日のリズム全体での調整が効果的です。
②寝る前のトイレ習慣をつくる


「歯磨きをしたらトイレ」など、日常の流れに組み込むと続けやすい習慣になります。
ここで気を付けたいのは、トイレにネガティブな印象を持たないようにするということ。強制する必要はなく、 軽く声をかけるだけでOKです。
③寝具を工夫する
寝具を工夫しておくと、保護者の負担が大きく減ります。「失敗しても大丈夫」という環境は、子どもにとっても安心につながります。
例えば以下のようなアイテムがおすすめです。
防水素材のパジャマを使用すると、もしおもらししてしまったとしても布団の片付けがぐっと楽になります。
④パジャマを工夫する


寝返りが多い子どもの場合、身体の冷えを防止できるパジャマを着用したり、布団をはいでも冷えないようにする工夫もおすすめです。
⑤自信を育てる声かけ
おねしょ対策でもっとも大切なのが、子どもの自信を育てることです。
「トイレに行ってから寝られたね、いい感じ!」「今日も気持ちよく眠れそうだね」など、前向きな声掛けを心がけましょう。結果よりも、プロセスを褒めることがポイントです。
「失敗しても怒られない」「頑張りを見てくれている」ことで、子どもは安心して眠れるようになります。
翌朝おねしょをしていなかったら、「すごいね!」「すっきり起きられたね」など、おねしょをしなかったことをうんと褒めることも大切です。



もし失敗してしまっても、怒ったり責めたりせずに、ぐっと我慢じゃ。「今日は寝る前におトイレいってみようね!」のような声掛けができるといいのぅ。
おねしょが不安でも、寝ている最中にトイレのために起こすのは避けようね!睡眠の質を上げることも、おねしょ対策には有効だよ。
▼夜用オムツを外すためのサポート方法はこちらでも紹介しています


子どものおねしょは自然なこと、焦らず寄り添いながら見守ろう
おねしょは子どもが成長していく過程でよく見られる自然な現象です。身体の発達には個人差があり、誰もが同じペースではありません。
・子どもの身体は成長途中
・子どもによってそれぞれのペースがある
・子どもの気持ちや心の変化も大切に
・保護者の負担は軽減する工夫を取り入れながら
・必要に応じて医師や支援機関を頼ることも大切
家庭でできる対策はたくさんありますが、いちばん重要なのは「焦らないこと」。おねしょは親子どちらの努力不足でもなく、成長のプロセスの一部です。
子どもが安心して眠れる環境を整えながら、前向きに、ゆっくり寄り添っていきましょう。


参考:
実は80万人の子どもが悩んでいる「おねしょ」 医師に聞く、おねしょをする子としない子の違いとは _ AERA with Kids+
https://dot.asahi.com/aerakids/articles/-/216902
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