園や学校の健康診断、医療機関の検査などで必要になる「検尿」。
でも、まだオムツを使っていたり、障がいがある子の場合「どうやって尿を採ればいいの?」「いつも試行錯誤してるけど一番いい方法ってなんだろう…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オムツでもできる検尿のやり方やポイントなどを紹介します。
子どもの検尿って必要?

まだオムツをしていたり、発達や障がいの影響で採尿が難しい子の場合、「大変そう」「できるかな?」「そこまで無理してやる必要あるのかな…」など、不安を感じることもあるでしょう。
検尿は、腎臓や膀胱の健康状態、感染症の有無などを調べる大切な検査です。採尿には苦労することもありますが、子どもの健康を守るうえでは欠かせません。
これから紹介する工夫を取り入れたり、周りのサポートを受けて、少しずつでいいのでコツを掴んでいきましょう。
オムツをしている子どもの検尿の工夫
自宅でできる検尿の工夫
採尿バッグを使う
医療機関や薬局で入手できる「採尿バッグ」は、陰部に貼って尿をキャッチするアイテムです。肌に密着するように貼ることで、自然におしっこが出たタイミングで採取できます。
▼小児用採尿バッグの使い方
- 陰部をきれいに拭いて、乾燥させます。
- 股をしっかりと開いて、接着シートを周辺全体に貼り付けます。
- 男児の場合:陰部を採尿バッグの中に配置し、接着シートを周辺全体にしっかりと密着するように貼り付けます。
- 女児の場合:接着シートの下側を、肛門よりも少し上の位置で貼り付けます。接着は下から上に行い、陰唇を分けながら上方向に接着していきます。
- 袋をお尻側に入れて、おむつをしたら完了です。
- バッグに尿が溜まったら、採尿後はおなか側からやさしく接着シートを外します。
接着シートが浮いていたり、皮膚のしわの上に貼っていると漏れてしまうので、注意してね!
吸水シートを使う
オムツの中に吸水シートを敷き、尿が出たあとにスポイトなどで採取する方法もあります。
ただし、清潔な状態を保つことが大切なので、衛生的な取り扱いを意識しましょう。



似たような仕組みで、採尿サポートパッドという専用の商品もあるんじゃ。
採尿サポートパッドを使う
「採尿サポートパッド ゆらりす®︎」は株式会社ゆらりすが開発した“おむつを使用している子どもの検尿のためのパッド”です。
採尿バッグや後述のラップを用いた方法とは異なり、シールやビニールが肌に触れることがないので、肌のかぶれを防ぎます。オムツに貼りつけるだけで簡単に使用でき、パッドの位置がズレないので尿をもれなくキャッチします。
▼ゆらりすの使用方法


▼採尿サポートパッド ゆらりす®︎の詳細はこちらから
ラップとコットンを使う
ラップとコットンを組み合わせて採尿する方法もあります。
▼ラップとコットンで採尿する方法
- オムツを表裏にひっくり返す
- コットンより大きめにカットしたラップを用意し、ひっくり返したオムツの股部分に両面テープで貼りつける
- ラップの上に、両面テープでコットンを貼る
- ラップや脱脂綿が外れないようにオムツをそっとひっくり返して、仕込みは完了
- 排尿したら、コットンをはがして紙コップなどに絞り、スポイトで採尿する
十分な量を採尿できるように、コットンは小さすぎたり薄すぎないように注意してね
ラップを貼ることで、尿がオムツに吸収されるのを防ぎ、コットンに十分に吸収されるようにします。


検尿当日に焦らないための事前準備


予めやり方を調べていても、その時になると焦ってしまうのが検尿です。検尿当日は、以下のポイントもぜひ頭に置いておいてくださいね。
排尿のタイミングを逃さないように注意
朝一番のおしっこを採るために、排尿タイミングを逃さないようにしましょう。起床時間やオムツ交換のタイミングを調整できるとより安心です。



普段の排尿リズムを観察しておくと、当日スムーズに採尿できる可能性が高まるぞい。
採尿用グッズを事前に用意しておく
採尿バッグや清潔な紙コップ、ラベルなどは前日にそろえておきましょう。検尿の機会は今後もあるので、失敗することも見越して、採尿バッグを予め保護者同士で複数個購入してシェアしておくのもおすすめです。
また、子どもが落ち着いて排尿できるように、リラックスした雰囲気をつくることも大切ですよ。
医療機関や支援者に相談する
「うまく採尿できない」「何度も失敗してしまう」といった場合には、一人で抱え込まずに園や学校の先生、医療機関や保健師さんに相談しましょう。
実際に現場でサポートしている専門職から、よりスムーズに採尿できる方法を教えてもらえることもあります。



娘の通っている療育センターでは、おうちでの検尿がうまくいかなかったお子さん達のオムツを回収して、園側で採尿バッグを仕込んで通園中にリベンジして成功していました◎



オムツの子どもの検尿は難しいもの。一人で抱え込まなくていいんじゃよ。
検尿当日におしっこがとれなかったらどうする?
そうはいっても、朝は忙しくて時間が限られていたり、なかなかタイミングが合わないこともありますよね。
そんなときは「次のタイミングで改めて提出でもいいですか?」と相談するのも手です。
検査の目的や状況を共有することで、無理のない対応を一緒に考えてもらえるかもしれません。


検尿をお助け!排泄予測デバイス『DFree』もおすすめ


最近では、オムツをしていても排泄のタイミングを予測できるデバイスも登場しています。
たとえば排尿予測デバイスの『DFree』は、膀胱の状態を検知することで「そろそろ出そう」というタイミングをお知らせしてくれます。
排尿リズムがつかみにくい子でも、採尿のタイミングを見極めやすくなるため、検尿のお助けアイテムとしても役立ちますよ。
▼「DFreeってなに?」という方はこちらもチェック!


オムツの子どもの検尿は難しいもの。一人で悩まず取り組もう
オムツの子どもの検尿は、思うようにいかないことが多くて当然です。うまくいかなくても、子どもや自分を責めなくて大丈夫。
この記事で紹介した工夫の仕方を試したり、それでも難しい場合には、気負いせずに園や学校、医療機関など検尿の提出先に相談してみましょう。
周りと協力して、焦らず取り組んでみてください。
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横浜市の療育センターで15年、発達障害や肢体不自由児の療育に従事。制作に携わった排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」はキッズデザイン賞を受賞。理学療法士と公認心理師の双方の視点から、子どもと家族を包括的に支援する専門家。

この講座でわかること
- 言葉で伝えられない子への具体的なアプローチ
- 今日からできる排せつ支援の工夫
- トイトレを始めるタイミングの見極め方
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“その子に合わせた進め方”を、排泄支援の専門家が解説します。
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▼【知的障害・4歳女の子】のトイトレ事例
▼【夜尿症・8歳男の子】のトイトレ事例

▼【先天性疾患/体幹機能障害・7歳女の子】の活用事例

▼DFreeについてはこちらの記事で詳しく解説しています!














