
もう3歳なのに、トイトレを嫌がる
そんな不安を抱えながら、トイトレを進めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。周囲からのプレッシャーや焦りで「自分の進め方が間違っているのでは?」と悩むこともありますよね。
この記事では、3歳児がトイトレを嫌がる理由と、親子共にストレスを減らしながら進めていく具体的な対処法を解説します。「3歳児のトイトレがうまくいかない」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。
3歳でトイトレを嫌がるのは珍しくない
3歳児がトイトレを嫌がるのは、決して珍しいことではありません。


引用:3歳児の発達目安とは?成長の特徴やおむつはずれの時期を解説!|エリエール
2024年に大王製紙が実施したアンケートによると、3歳児のオムツ替えの頻度についてもっとも多かった回答は「1日3〜4回」でした。次いで多かったのが1日5〜6回、1〜2回です。
3歳児はトイトレ中の子も多い時期。オムツ替えの頻度が徐々に減る子もいますが、個人差も大きいです。
また、一度は順調にトイトレが進んでいたのに、急に嫌がるようになるケースもあります。これは環境の変化やストレス、心身の成長に伴う変化など、さまざまな要因が関係しているためです。
何が原因?3歳児がトイトレを嫌がる理由


3歳児がトイトレを嫌がる背景には、大人から見えにくい理由が隠れています。ここでは、考えられる主な5つの理由に触れていきます。
トイレや便座への恐怖心があるため
トイレは、狭くて暗かったり音が響いたりと、子どもには不安な場所に感じる場合があります。水が流れる音の大きさや便器の見た目も怖いと感じているかもしれません。
また、大人用の便座は子どもにとって大きすぎるため「グラグラする」「落ちそう」などの不安を与えます。足が床につかない状態は体のバランスが取りにくく、身体的な不快感や恐怖につながるのです。



こうした恐怖心が、トイトレへの強い抵抗になる場合があるんじゃ
排泄の感覚がまだ育っていないため
「おしっこが出そう」という感覚に気づいてトイレに着くまで我慢できる力は、体の内臓や神経の成長に伴って少しずつ育つものです。3歳前後では、この感覚がまだ十分に育っていない子どももいます。
身体の準備が整っていない段階で無理に進めようとすると、子どもは混乱してしまいます。「トイレに行きたい」という感覚を自覚できないのに急かされ、トイレへの抵抗感が強まる場合もあるのです。
遊びや活動を中断したくないため
3歳児は、目の前の遊びに夢中になる時期です。そのため「楽しい活動を中断してまでトイレに行くのは嫌だ!」と感じ、抵抗を示す場合があります。
大人にとって遊びは「休み時間」ですが、子どもにとっての遊びは「世界を学ぶ大切な活動」です。友達との関わりのなかで人間関係を学んだり、おもちゃを通じて物の仕組みを理解したり、想像力を育んだりしています。
子どもが集中している時間の大切さを理解できると、その集中を途切れさせることへの抵抗が、自然で当たり前の反応だと感じられるようになります。
過去の失敗体験やプレッシャーがあるため
トイレで失敗した際に叱られた経験や周囲からの「もうお兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんなのに」といった声かけなど、プレッシャーを感じた記憶がトイレへの拒否感を生んでいる可能性もあります。
トイトレの過程で一度ネガティブな印象がついてしまうと、トイレという行為そのものに不安を感じやすいものです。



周囲の期待を感じ取ると、余計に緊張してしまうんじゃな
オムツへの安心感があるため
オムツは、生まれてからずっと使ってきた慣れ親しんだ存在です。「オムツなら安心」「いつでもどこでもできる」という気持ちが強く、新しい方法への切り替えに時間がかかる子どももいます。
また、3歳前後は「自分で決めたい」という自我が育つ時期です。そのため、保護者からの働きかけに反発して「嫌だ」と主張している場合もあります。
トイトレを嫌がる3歳児への7つの対処法



じゃあ、トイトレを嫌がる子どもにどんな対応をしたらいい?
そう気になっている方に向けて、子どもの気持ちに寄り添いながらトイトレを進める方法を7つご紹介します。
- トイレを安心できる場所にする
- 補助便座や踏み台で身体的な不安を減らす
- 無理に誘わずに子どもの興味を待つ
- 成功体験を積み重ねる
- 絵本や動画で興味を引き出す
- 失敗しても責めない
- 周囲と比較せずにその子のペースを尊重する
1. トイレを安心できる場所にする


まずは、トイレを「楽しい場所」にするのが効果的です。以下の工夫を施すと、トイレへ楽しく向かいやすくなります。
・好きなキャラのポスターを貼る
・明るい色の装飾を加える
・照明を明るくする
・換気扇の音を確認する



自閉スペクトラム症の筆者の娘は、トイレのドアを開けたままにしておくことで、閉鎖的な空間への不安が和らぐ様子でした
2. 補助便座や踏み台で身体的な不安を減らす
便座へ座った際に足が床につかないと、怖がる子どもも多くいます。そのため、足で踏ん張れるように踏み台を用意したり体にフィットする補助便座を選んだりすると、子どもの身体的な不安を軽減できます。
「落ちない」という安心感は、トイレへの抵抗を和らげる第一歩です。子どもと一緒にお店で補助便座や踏み台を選ぶと「自分のトイレグッズ」という意識が芽生え、興味につながるかもしれません。
▼おすすめの補助便座はこちらの記事で紹介しています


3. 無理に誘わずに子どもの興味を待つ
焦らず待つ姿勢が、結果的に近道になる場合も少なくありません。「トイレに行きたくなったら教えてね」というスタンスで、子ども自身の意思を尊重しましょう。
また、あまりにも嫌がる場合は、一度トイトレから距離を置いて数週間から1か月ほど様子を見ると、子どもの気持ちがリセットされるケースもあります。自発的に「トイレに行ってみたい」と思えるタイミングを待つと、スムーズに進みやすいです。


4. 成功体験を積み重ねる


トイレでの排泄ができたら「出たね」と一緒に喜びましょう。小さな成功体験の積み重ねが、子どもの自信とやる気につながります。
また、成功したらカレンダーの日付にシールを貼るなど、視覚的に達成感を得られる工夫も効果的です。
できないことを叱るよりも、できたことをたくさん褒めてあげるんだね♪
5. 絵本や動画で興味を引き出す
トイトレをテーマにした絵本や動画を一緒に見ると「トイレは楽しいもの」というイメージを育てられます。お気に入りのキャラクターがトイレを使う姿を見るのは、「自分もやってみたい」という気持ちを芽生えさせるのに効果的です。
また、絵本の読み聞かせを通じて、トイレについて楽しく会話する時間を持つのもよいでしょう。
▼トイトレを題材とした絵本はこちらで紹介しています


6. 失敗しても責めない
失敗は、成長の一部です。うまくいかなかった場合も「大丈夫だよ」「次は一緒にやってみようね」と声をかけ、挑戦したこと自体を認める言葉を選びましょう。
叱ると、子どもの心には恐怖心が芽生え、トイトレがさらに難しくなってしまいます。安心感を持ってトイトレを継続できるよう、失敗を責めない姿勢を持つのがおすすめです。
7. 周囲と比較せずにその子のペースを尊重する
「〇〇ちゃんはもうできているのに」という言葉は、子どもにとって大きなプレッシャーになります。発達の速度は一人ひとり違うため、その子自身の「昨日よりできたこと」に目を向ける視点が大切です。
とはいえ、つい周囲と比較してしまうときもありますよね。その場合は「いまこの子にとって必要なのは何か」という視点に立ち返ると、焦りを和らげられます。
専門家や周囲のサポートも活用して自身のケアも忘れずに


真剣に子どもと向き合っているからこそ、焦りや不安を感じるのも自然なことです。しかし、保護者自身が「完璧にできなくていい」と思えると、結果的に子どもの穏やかな成長につながります。
信頼できる人や同じ悩みを持つ保護者との関わりで、気持ちが楽になる場合もあります。保健センターや小児科医など専門家に相談すると、その子に合った進め方のヒントを得られるでしょう。
なお、自分はゆっくり進めたいと思っていても、祖父母などから「もうできないとおかしい」と急かされて不安をあおられることもあるでしょう。そんなとき、専門家に相談すると「専門家もこう言っている」という根拠を示すことができ、周囲の理解を得やすくなります。
トイトレを嫌がる3歳児には焦らず寄り添うのが大切
3歳児がトイトレを嫌がる理由は、恐怖心や発達段階、環境要因などさまざまな要素が関連しています。どんな場合でも一貫して大切なことは、子どもの気持ちを否定せず、その背景を理解しようとする姿勢です。
その積み重ねが、やがてトイトレの前進につながっていきます。子どもの気持ちに寄り添いながら、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。
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