オムツとパンツの履き心地はどう違う?パンツへの抵抗感を少なくするためにできること

オムツとパンツの履き心地はどう違う?パンツへの抵抗感を少なくするためにできること

オムツに慣れきっている子どもにパンツを勧めても、嫌がって履いてくれないことがあります。いつまでも快適なオムツに頼っているとトイトレが進まないのでは、と不安になるかもしれません。

この記事では、オムツとパンツそれぞれの履き心地の違いや子どもがスムーズにパンツを履いてくれるためのコツを紹介します。

目次

オムツとパンツの履き心地の違い

床の上に子ども用のパンツと紙おむつが並べて置かれている様子。左にキャラクター柄のパンツ、右に使用前の紙おむつがあり、見た目や形の違いを比較できる配置になっている。

まずは、子どもにとってオムツとパンツでは履き心地がどう違うのか整理しておきます。この違いが、「オムツ履きたくない」という気持ちにつながることもあります。

また、違いを理解しておくことで、声かけや環境づくりに活かすことができます。

通気性

オムツは水分を外に漏らさない構造のため、どうしても熱や湿気がこもりやすくなります。特に夏場や動き回ったあとには、蒸れやすいもの。しかし、子ども自身はそれが普通だと思っていることが多いです。

パンツは繊維の間を空気が通るため、履いた瞬間の軽さや風通しのよさを感じやすくなります。

トイトレ博士

お風呂上がりなど、肌が清潔なタイミングだと、より違いが分かりやすいんじゃよ

濡れた感覚

オムツは水分を吸収して表面がさらっとした状態になるため、おしっこをしても濡れたことに気づきにくいです。

しかし、パンツはおしっこで濡れた布がそのまま肌に触れるため、冷たい、重たいという感覚がはっきりします。この感覚は「出る前にトイレに行こう」と気づくきっかけになる一方、子どもにとっては不快なものです。

履きやすさ

オムツは立体的で厚みがあり、足を通すときに引っかかることがあります。汗をかいているときやお風呂上がりは特に履きにくく、子ども一人では難しい場合も。

パンツは生地が薄く構造がシンプルなため、足を通しやすく、子どもだけでも履きやすいです

パンツの方が「自分でできた」という経験につながりやすいよ

安心感

オムツは生まれてからずっと使ってきたもので、子どもにとっては慣れ親しんだ安心できる存在です。

一方、パンツは新しいものです。履き心地以前に「知らないもの」という不安を感じていることもあります。

「パンツって快適!」と感じてもらうコツ

かごの中にカラフルな布おむつが並べて収納されている様子。水色や緑、黄色などさまざまな色柄の布おむつが整然と重ねられている。

パンツに慣れるためには、無理強いさせるよりも「気持ちいい」「動きやすい」と感じる経験を増やすことが効果的です。ここでは、パンツの快適さを感じてもらうコツを紹介します。

お風呂上がりのサラサラ感を楽しむ

一日の中でいちばん肌が清潔で気持ちよいのはお風呂上がりです。このタイミングでパンツを履かせると、軽さや通気性を感じやすくなります。

「お尻が軽いね」「さっぱりして気持ちいいね」と、身体の感覚を言葉にして伝えてあげましょう。大人が言葉にすることで、子どもは自分の感覚に気づきやすくなります。

オムツにはない軽さを体感させる

おしっこを吸って重くなったオムツを交換するときに、「重くなったね」とさりげなく伝えると、パンツの軽さを実感しやすいのでおすすめです。

「軽いと走りやすそうだね!」「ジャンプしやすそうだね!」などと、遊びと結びつけて伝えると、前向きな印象を持って、パンツを履いてくれることがあります。

自分一人でするっと履けることを体感させる

パンツは足が引っかかりにくいため、自分で履く練習に向いています。最初は片足だけ通すところまででも十分です。

履けたときには「一人でできたね」「すぐ履けたね」と結果をそのまま伝えます。自分でできることが増えると、パンツを選びたがる子も多くなります。

肌に優しい素材や好きな柄のパンツを用意する

パンツの色や柄を子ども自身に選ばせると「自分のパンツ」という気持ちが生まれ、パンツを履きたがる子どももいます。

肌が弱い子どもには通気性がよく、蒸れにくい綿素材のパンツがおすすめです。サイズが合っていないとゴムがきつく感じることもあるため、きつすぎないかも確認しておきましょう。

パンツが濡れた時の対応の仕方

グレーの布地が広がっており、表面に細かいシワが入っている様子。光の当たり方で陰影ができているシンプルな背景。

オムツからパンツに移行すると、失敗は必ず起こります。パンツへの抵抗感を減らすためには、このときの対応の仕方がとても大切です。トイトレの進み具合にも影響するので、濡れてしまったときの対応もあらかじめ考えておきましょう。

まず「今の感覚」を言葉にして気付かせる

パンツが濡れたとき、子どもは驚いて固まったり、どうしていいかわからず黙ってしまうことがあります。このとき大人が焦って「どうして教えてくれなかったの」と言ってしまうと、子どもは失敗そのものを怖がるようになります。

まずは、起きていることを一緒に確認しましょう。たとえば、濡れたパンツに触れながら「濡れると冷たいね」「ちょっと気持ち悪いね」と、身体の感覚をそのまま言葉にします。

子どもはまだ、自分の身体の変化をうまく言葉にできません。大人が代わりに言葉にすることで、「こういう感じがしたらおしっこが出たんだ」と理解しやすくなります。この積み重ねが、「出そうな感じがしたらトイレに行こう」という気づきにつながっていきます

「濡れたらすぐ着替える」を約束して安心感を与える

パンツに慣れていない時期は、一度濡れたときの不快な感覚が強く印象に残り、「もうパンツは履かない」と言い出す子どももいます。濡れて冷たい、重たい、気持ち悪いという体験だけが記憶に残ると、パンツそのものを嫌なものだと思ってしまうためです。

濡れた感覚への抵抗感が強い場合、不快な時間をできるだけ短くすることを心がけましょう。濡れていることに気づいたら「気持ち悪かったね、すぐ着替えようね」と声をかけ、すぐに着替えるようにします。

この経験を重ねることで、「パンツ=気持ち悪いもの」という印象を防ぎ、「濡れると嫌だけれど、着替えれば大丈夫」と感じられるようになります。不快感を長引かせないことは、パンツに前向きな気持ちを持てるようにするための大切な関わりです。

替えのパンツやズボンをすぐ取り出せる場所に用意しておくと、着替えまでの時間を短くできます。準備を整えておくことで、子どもも安心してパンツに挑戦しやすくなります。

怒ったりイライラしたりせず対応する

オムツからパンツに移行したばかりの時期は、失敗が続くこともあります。洗濯が増えたり床が汚れたりすると、つい表情や声が強くなってしまうこともあるかもしれません。

しかし、濡れてしまったときに強く叱られたり、ため息をつかれたりすると、「パンツを履くと嫌なことが起きる」「失敗すると怒られる」という印象が残ります。そうなると、パンツを履くこと自体に不安や恐怖を感じ、「もう履きたくない」と思ってしまうのです

淡々と着替えて、汚れたものを片付けて、いつも通り遊びに戻る。この流れを繰り返すことで、子どもは「失敗しても大丈夫」「またやってみよう」と思えるようになります。

トイトレ博士

パンツに慣れていくためには、「気持ちいい」「自分でできた」という経験を増やすことと同じくらい、「失敗しても怖くない」という安心感を育てることが大切なんじゃ。この安心感があると、子どもは挑戦しやすくなるんじゃよ。

パンツって気持ちいい!の記憶を積み重ねよう

トイトレを進めるうえで大切なのは、パンツに対して前向きな印象を持てる経験を増やしていくことです。

パンツに慣れるためには、パンツの心地よさを感じる体験を重ねていくことが大切です。また、濡れたときにすぐ着替えて不快な時間を長引かせないことや、失敗しても叱られない安心感も、「パンツでも大丈夫」と感じるための大切な要素です。

できることから「パンツは気持ちいい」と感じられる時間を少しずつ増やしていきましょう。こうした積み重ねが、自然に次のステップにつながっていきます。

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この記事を書いた人

保育士として0~5歳児の子どもたちと関わってきました。また、2児の母として実際に子どものトイトレに向き合った経験をふまえ、保育現場と家庭の両方の視点から、子どもの発達や気持ちに寄り添った内容を執筆しています。

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