トイトレでパンツの上にオムツは効果的?メリット・デメリットと実践のコツを解説

トイトレでパンツの上にオムツは効果的?メリット・デメリットと実践のコツを解説

トイトレが思うように進まない

外出のたびに着替えを何枚も持ち歩くのが大変

そんな悩みを抱えている保護者の方は多いです。周りの子どもがオムツを卒業していくなかで、焦りばかりが募ってしまう場合もありますよね。

この記事では、トイトレの選択肢のひとつとして注目されている「パンツの上にオムツを履かせる方法」について、そのメリットデメリット実践する際のポイントを解説します

「このやり方、試してみていい?」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。

目次

トイトレの基本的な進め方

白いオムツを履いた子どもが室内を歩いている後ろ姿

トイトレは一般的にまず排泄のタイミングを保護者が観察し、トイレに誘うところから始まります。成功したら褒めて自信をつけ、徐々にトイレへ行く習慣を身につけていく流れです。

ただし、進め方やペースは子どもによって大きく異なります。「◯歳までに完了させなければ」という決まりはなく、その子なりのタイミングで進めていくのが大切です。

▼トイトレの進め方の基本についてはこちらの記事で解説しています

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▼トイトレ支援の全体像はこちらの記事で確認できます。

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「パンツの上にオムツを履かせるトイトレ」がある?

子ども用のオムツをパンツの上に重ねている様子
トレーニングパンツの上に紙おむつを履く

布パンツやトレーニングパンツだと、失敗したときの処理が大変…

トイトレを進めるなかで、そう感じる場面は多いものです。失敗した際の処理に苦労している保護者のなかで話題なのが「普通の布パンツを履かせた上から、さらにオムツを重ねて履かせる方法」です。

この方法は、子どもに「パンツを履いている」という自覚や達成感を持たせながら、万が一失敗した際の後始末の負担を軽減できるのが特徴です。トレーニングパンツのように吸収力があるトイトレ専用品を購入する必要もありません。

漏れない安心感があるため、特に外出時や長時間の移動中、夜間など「失敗すると困る場面」で取り入れる保護者が多いようです。

トイトレ博士

「完全にオムツを卒業する前の移行期間」として活用されているんじゃ

トイトレでパンツの上にオムツを履かせるメリット4つ

では、トイトレ中にパンツの上にオムツを履かせる方法には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。4つの側面から解説していきます。

保護者の負担軽減につながる

トイトレ中の保護者にとって負担が大きいものの一つが、おしっこが漏れてしまった際の床やカーペット、車のシートなどの後始末です。その都度の掃除や洗濯に多くの時間と労力がかかり、お悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで、パンツの上にオムツを履かせれば、失敗しても着替えだけで済むので、後始末の負担が軽減できます。

トイレくん

お出かけ用の着替えも最小限で済んで、荷物も軽くなるよね 。

さらに「また失敗してしまうのでは」という精神的なプレッシャーからも少し距離を置くことができ、心の余裕を取り戻すきっかけにもなるのもメリットです。

子どもの自尊心を守れる

完全にオムツだけを履いている状態によりも「パンツを履いている」という小さな達成感があり、子どものやる気を維持しやすいことも。

兄弟や友達がパンツを履いている姿を見て、自分も同じようになりたいと思う子どもは多いものです。その気持ちを大切にしながら、安心して練習できる環境を作れます。

段階的にオムツ卒業へ進める

オムツからいきなりパンツだけにするのは、子どもにとっても保護者にとってもハードルが高いものです。そこで、パンツの上にオムツを履かせる方法を使えば「日中の在宅時だけパンツのみ」「外出時はパンツ+オムツ」というように場面に応じて使い分けながら、徐々にオムツを外していく時間を増やせます。

子どもの様子を見ながら無理なく進められるため、失敗を繰り返して自信を失ってしまうリスクを減らせるのもメリットです。

パンツの上にオムツを履かせるデメリット4つ

パンツの上にオムツを履かせる方法にはメリットがある一方で、以下のような注意点もあります

オムツへの依存が長引く可能性がある

パンツの上にオムツを履かせるとオムツにおしっこが吸収されます。そのため、パンツ単体で使用するよりも「おしっこで濡れて気持ち悪い」という、トイトレを進めるうえで大切な感覚が薄れてしまう可能性があります。

また「失敗してもオムツがあるから大丈夫」という快適さに慣れてしまい、結果的にオムツ卒業が遅れるケースも考えられます。

パンツが濡れる不快感を経験する機会が減ることで、トイレで排泄する意欲おしっこが出そうな感覚を掴むきっかけが少なくなってしまう点には注意が必要です。

子どもによっては嫌がる場合がある

パンツの上にオムツを履くと動きにくさを感じたり、ゴワゴワした感触を嫌がったりする子どももいます。また「パンツを履いているのにどうしてオムツも履くの?」と混乱する子どももいるようです。

子どもの性格や理解度によって、この方法が合うかどうかは異なります。様子を見ながら判断するのが大切です。

かぶれの原因になる可能性がある

パンツの上にオムツを履かせると、お尻の周りが蒸れやすくなります。特に暑い季節や、長時間履き続ける場合には、肌がかぶれてしまうリスクが高まるため要注意です。

パンツの上にオムツを履く方法を試す場合には、お尻や腰回りなどに赤みやかゆみが出ていないかをこまめに確認しましょう。肌がかぶれてしまうと、子ども自身が不快に感じてトイトレのモチベーションが下がってしまう可能性があります。

コストが二重にかかる

パンツとオムツの両方を使うため、オムツだけ使用するよりも費用がかかるのもデメリットです。

オムツの消費量は大きく変わらないうえ、こまめにパンツを洗濯する水道代もかかります。そのため「いつまで続けるか」を考えながら実践するのが大切です。

トイトレ博士

期間を決めずにダラダラと続けてしまうと、結果的に出費がかさんでしまうんじゃ

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リスクを減らしながら効果的に実践する4つのポイント

茶色の布の上に子ども用のパンツとオムツが並べて置かれている

パンツの上にオムツを履かせる方法、試してみたいけどできるだけリスクは減らしたい…

そんな方のために、デメリットを理解したうえで効果的に活用するコツを4つご紹介します。

使用する場面を限定する

「外出時だけ」「お昼寝や夜間だけ」というように、場面を限定して使うのがおすすめです。お家にいてトイレに行きやすい環境では、できるだけパンツのみで過ごす時間を作ると、“おしっこで濡れる不快感”を学ぶ機会を残しながら、保護者の負担を軽減できます。

また、使用場面にメリハリをつけると、子どもも「家ではパンツだけ、外ではオムツも履く」というルールを理解しやすくなります。

定期的にトイレへ誘う習慣を維持する

「オムツがあるから漏らしてもいい」ではなく「トイレでできたら褒める」という基本姿勢を保つのも大切です。定期的にトイレへ誘い、成功したらしっかり褒めてあげると、子どものやる気を引き出せます。

オムツは、あくまで「失敗した時の保険」です。「目標はトイレでの排泄」と子ども自身が理解できるように関わっていけるとよいでしょう。

子どもの反応を観察する

パンツの上にオムツを履かせる方法が子どもに合っているかどうかは、個人差があります。嫌がったり、かえってトイレへ行く意欲が下がったりする様子が見られたら、無理に続けず別の方法を検討してみてください。

一方で、安心してトイトレに取り組めるようになって成功回数が増えるようなら、その子に合った方法といえます。子どもの表情や行動をよく観察しながら、柔軟に対応していくのが大切です。

期間を決めて実践する

「入園までの2ヶ月間だけ」「今月いっぱいだけ」と、期間を区切って実践するのもよい方法です。ゴールを設定すれば、ダラダラと続けてしまう状況を防げます。

期限が来たら、子どもの様子を見ながら次のステップに進むか、もう少し続けるかを判断してみてください。期間を決めておくと、保護者自身も「いまは移行期間」と割り切って取り組みやすくなります。

トイトレは「パンツの上にオムツ」も選択肢に入れて柔軟に

トイトレでパンツの上にオムツを履かせる方法は、保護者の負担を軽減しながら子どもの自尊心も守れる選択肢のひとつです。ただし、濡れた感覚が伝わりにくいというデメリットもあるため、使用場面を限定したり、定期的にトイレへ誘ったりする工夫が必要になります。

あくまで、トイトレを進めるうえでの選択肢のひとつとして、柔軟に活用してみてください。

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横浜市の療育センターで15年、発達障害や肢体不自由児の療育に従事。制作に携わった排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」はキッズデザイン賞を受賞。理学療法士と公認心理師の双方の視点から、子どもと家族を包括的に支援する専門家。

この講座でわかること

  • 言葉で伝えられない子への具体的なアプローチ
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みんなのトイトレ体験談

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▼【夜尿症・8歳男の子】のトイトレ事例

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この記事を書いた人

臨床心理・発達支援に携わるカウンセラー。日々お伺いするありのままの声をはじめ、自閉スペクトラム症の娘とのトイトレ経験をふまえて執筆しています。

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