「昼間のオムツは外れたけれど、夜はどう進めればいいの?」と悩んでいませんか。実は、夜のトイトレは、昼間のトイトレとは別物と考える必要があります。
この記事では、無理なく夜のオムツを卒業するためのステップと、親の負担を減らすコツを分かりやすく解説します。
夜のトイトレと昼間のトイトレの違い
夜のトイトレを始める前に、まず「昼間と夜では何が違うのか」を知っておくと、取り組み方がぐっとラクになります。
昼間のトイトレは「練習」で身につけるものです。 子どもはまず、膀胱に尿がたまった感覚に気づき、それが「おしっこをしたい」という感覚だと理解していきます。そして、おしっこしたくなったとき、今排泄していい状況か判断し、我慢しながらトイレまで歩いて、タイミングよく排泄する。この一連の流れを、何度も繰り返しながら少しずつ覚えていきます。
声かけや習慣づけで上達を促すことができるので、親のサポートが直接効果につながりやすいのが昼間のトイトレの特徴です。
一方、夜のトイトレは、練習でどうにかなるものではありません。 夜中につくられる尿の量が少なくなるのは「抗利尿ホルモン」が睡眠中にしっかり分泌されるようになるため。また、朝まで尿をためていられるのは膀胱の容量が十分に育っているためです。どちらも子どもの成長に関係する要素が大きく、大人がコントロールできる部分ではありません。
だからこそ夜のトイトレでは「早くオムツを外さなければ」と焦るより、生理的な準備が整うのをゆったり見守る視点も大切です。
▼夜のオムツが外れるための要素はこちらの記事で詳しく解説しています

【チェックリスト】夜のトイトレを始めるタイミングの目安

夜のトイトレを始めるタイミングは、以下の3つの目安が揃ってきた頃です。
1.日中のおしっこの間隔が空いているか
夜のトイトレは、昼間一度にまとまった量のおしっこが出るようになっていることが前提です。膀胱の畜尿能力が育っているかどうかの目安になります。
2.朝起きた時、オムツが濡れていない日があるか
朝オムツが濡れていない状態ということは、膀胱が夜間の間尿をためていられる状態になったといえます。週1〜2回オムツが濡れていない日があるかが一つの目安です。
3.本人が意欲的か
身体の機能だけでなく、本人が「やってみたい」と思える心理状態にあるかどうかも大切なポイントです。
夜のトイトレを進めるステップ

夜のトイトレは、環境と習慣を少しずつ整えながら段階的に進めるのがポイントです。
ステップ1:夕食から寝るまでの食べ物や飲み物を調整する
夕食から寝る前の食べ物や飲み物については、以下の3つをひかえめにするのがおすすめです。
- 水分量の多いもの(スープ・味噌汁など):それ自体がまとまった水分摂取になります
- 利尿作用のあるもの(カリウムを多く含む果物、糖分の多い飲み物など):腎臓での尿の生成が促されます
- 味付けの濃い食事(塩分=ナトリウムが多いもの):食後に喉が渇いて、水分の摂りすぎにつながりやすくなります。
水分はがぶ飲みを避けて、飲みすぎないように意識しよう!寝る前にのどが渇いたときは、小さめの氷をなめるのがおすすめ。水分摂取量を抑えながら、喉を潤せるよ
ステップ2:寝る直前に必ずトイレへ行く習慣をつける
寝る前に、膀胱を空にしてから布団に入ることで、お漏らししにくくなります。毎晩の習慣にすることで、自然と身体のリズムが整ってきます。



「出ない」と言っても一度便座に座ってみて、習慣にすることが大切じゃ
ステップ3:防水対策を徹底したうえで布パンツで寝る
いきなり布パンツ1枚にするのではなく、まずは「布パンツ+防水パッド」から始めましょう。おねしょズボンや防水シーツも導入して「漏れても大丈夫」という親の心の余裕を作ってから、布パンツに完全移行するのがおすすめです。
また、体が冷えるとお漏らしに繋がりやすいため、寝冷え対策も合わせて行います。腹巻きでお腹を冷やさないようにすることや布団を蹴飛ばしてもいいようにスリーパーを着せると効果的です。
ステップ4:パンツが濡れていなかったら、一緒に喜ぶ
成功した朝は「お兄さん・お姉さんパンツで眠れたね!」と具体的に褒めると、本人の自信と達成感につながります。
「できた!」の気持ちが「次もやってみよう」につながるんだね!
夜のトイトレで避けたい3つのNG行動
夜のトイトレは、大人の関わり方次第で期間が長引いてしまうこともあります。ここでは、よくあるNG行動を3つ紹介します。
1.夜中に無理やり起こしてトイレに連れて行く
おねしょが心配だからといって、途中で起こしてトイレに連れて行くのはおすすめできません。深い睡眠を妨げると、尿量を抑えるホルモンの分泌が乱れ、かえっておねしょが長引くリスクもあります。
2.おねしょをした時に強く叱る
おねしょは生理現象であり、本人の意思ではコントロールできません。叱ることでプレッシャーを感じ、心理的な要因で失敗が増える悪循環に陥ることがあります。
3.周囲の子と比べて焦る
夜のオムツ卒業の時期は、個人差が大きいものです。5歳以上でもおねしょをする子どもはいます。
焦りは親のストレスになり、子どもにも伝わってしまうため、比べる必要はありません。
親の負担を軽減させる!おすすめアイテム
夜のトイトレ中は「漏れても大丈夫」な環境を整えることが親の心の余裕につながります。
防水シーツ(全面タイプ)
寝返りで移動しても安心な、マットレス全体を覆うボックスタイプがおすすめです。布団本体への浸水を物理的に防げます。
おねしょズボン・スカート
おねしょに対応した防水素材のズボン・スカートです。パジャマの上から重ねて履くだけで、万が一の際もシーツへの被害を最小限に抑えられます。
枕元の緊急お着替えセット
予備のパジャマや新しいシーツなどを1箇所にまとめておきましょう。夜中におねしょに気付いたとき、すぐに対応できます。
もし失敗が続いたら「一旦お休み」もOK!
失敗が続くようであれば、一度オムツに戻しても大丈夫です。オムツを使うことはトイトレの後退ではなく、子どもの成長に合わせた適切な選択です。
親子の睡眠不足や洗濯のストレスが限界に来る前に一度オムツに戻して数ヶ月置くことで、体の成長が進み、再開時にあっさり成功することもあります。
焦りは禁物!体の成長に合わせて「待つ」ことが成功の鍵
昼間のオムツが外れると「夜も早く」と焦りがちですが、夜のオムツが外れるかどうかは、子どもの身体がどこまで育っているかが関係しています。
保護者がコントロールできる部分は限られているからこそ「漏れてもいい」環境を整えて、ゆったり構えることが結果的に一番の近道になります。朝、乾いたパンツを一緒に確認できる日が、少しずつ増えていくのを楽しみに待ちましょう。
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横浜市の療育センターで15年、発達障害や肢体不自由児の療育に従事。制作に携わった排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」はキッズデザイン賞を受賞。理学療法士と公認心理師の双方の視点から、子どもと家族を包括的に支援する専門家。

この講座でわかること
- 言葉で伝えられない子への具体的なアプローチ
- 今日からできる排せつ支援の工夫
- トイトレを始めるタイミングの見極め方
- 焦らず進めるための考え方 など
“その子に合わせた進め方”を、排泄支援の専門家が解説します。
・講師は、1,000組以上の親子を見てきた排泄支援の専門家(理学療法士 兼 公認心理師)
・たった30分の無料講座
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