ユニバーサルシートとは、多目的トイレなど車いす対応の広いトイレに設置されている大型のシートのこと。
赤ちゃん用のオムツ交換台では対応できなくなった年齢の障がい児や、大人のオムツ交換に使うことができます。
とても便利なユニバーサルシートですが、設置されているトイレはまだ少なく、外出先で見つけられないことも。
この記事では、ユニバーサルシートの特徴や設置場所、またユニバーサルシートが見つからないときのオムツ替えの工夫をご紹介します。
外出時のオムツ替えに困った経験のある方はぜひ参考にしてください。
ユニバーサルシートとは


ユニバーサルシートとは、大人でも寝転がれる程度のサイズと強度がある大型のシートのことです。多目的トイレ内に折りたたんで設置されていることが多く、開くとベッドのようになります。
大人や高齢者はもちろん、乳幼児のオムツ交換台では対応できなくなった年齢の障がい児のオムツ交換にも利用できます。
オムツ交換台との違い

外出先で見かけることの多い一般的なオムツ交換台は、乳幼児を対象としたものがほとんど。長さは約80㎝、対象年齢は3歳程度までです。床からの高さも1m程度あります。
そのため、身体の大きくなった子どもや、大人のオムツ替えには適していません。
一方、ユニバーサルシートは機種によって違いはあるものの、長さは約120~150㎝程度あるので、大人も使用できます。また、床からの高さも60㎝程度と、移乗もしやすい設計になっています。
ユニバーサルシートの種類
ユニバーサルシートには大きく分けて、縦開きと横開きの2種類があります
縦開きタイプ


こちらは壁に沿って縦に開くタイプのユニバーサルシートです。
ベッドの長さは120cmと比較的短めですが、狭いスペースにも設置しやすいため、もともと設置を想定していなかった築年数の経った建物でも導入されていることがあります
横開きタイプ


こちらはベッドのように横に展開するタイプです。
シートの長さも150cm程度あるので、大人も安定して横になることができます
画像引用: コンビウィズ株式会社
ユニバーサルシートの設置場所

ユニバーサルシートは、以下のような場所を中心に、全国の公共施設などで少しずつ設置が進んでいます
・空港や駅
・大型ショッピングモール
・サービスエリア
・病院
・市役所や公共施設
ユニバーサルシートの設置場所の調べ方
ユニバーサルシートの設置場所は、お出かけ先のホームページや自治体サイトをチェックすると情報が得られます。また、「ユニバーサルシート+地名」で検索すると、位置情報をまとめたページが出てくることも。
トイトレ博士多目的トイレ情報のまとめサイトもあるんじゃ。位置情報や住所から、近くのユニバーサルシートが探せて便利じゃのう。
▶みんなで作ろう多目的トイレマップ
ユニバーサルシートに関する今後の課題
ユニバーサルシートの設置は、全国的に少しずつ広がっているものの、まだ限られた施設にしかありません。「外出先でオムツ交換できるところがない…」と困った経験のある方もいるのではないでしょうか。
今後は公共施設だけでなく、商業施設や観光地など、生活の場に広く設置が進むことが期待されています。
そんな中、全国各地でユニバーサルシートを普及させようと活動している人たちもいます。いくつかの取り組みをご紹介します。
- 笑って子育てロリポップ(群馬県)
「オムツを使うのは赤ちゃんだけじゃない。障がい児や医療的ケア児にも必要な設備を増やしたい」という思いから、ユニバーサルシートを車に搭載し、イベントなどで紹介する活動を実施。群馬県内の自治体とも連携し、公共施設への設置を働きかけています。
- ゆにぃんくる(岐阜県)
岐阜大学の学生が中心となり、県内の公共施設を対象にユニバーサルシートの設置状況を調査。マップ化や情報発信を通して、地域での理解促進に取り組んでいます。
東京都内でユニバーサルシートの普及活動を続けています。都議会議員との意見交換会を重ねながら、ユニバーサルシートの設置拡大を求める要望書を東京都に提出。実際の利用者や保護者の声を届けることで、「誰もが使いやすいトイレ環境づくり」の必要性を広く発信しています。



ユニバーサルシートの普及が進んで、誰もが外出時のトイレで困ることがなくなる社会になると良いのぅ
ユニバーサルシートがない場合の工夫



ユニバーサルシートがない時のオムツ替えってどうしたらいい?
外出先にユニバーサルシートがない、という場合もあるでしょう。そこで、ユニバーサルシートがないときのオムツ替えの工夫について紹介します。
- 車の中で交換する
小学校中学年くらいまでの子どもであれば、後部座席に横になってオムツを替えることも可能です。また、ミニバンや福祉車両など、トランク側が広い車であれば、マットを敷いて車の後方でオムツ交換をするという方法もあります。
- バギーの上で交換する
リクライニング機能を使えば、バギーの上でオムツ交換を行うことも可能です。



筆者の子どものバギーはティルト機能(座面の角度を保ったまま背もたれを倒す機能)しかないバギーを利用していましたが、5歳くらいまではバギー上でオムツ交換をしていました。2人がかりで片方がおしりを持ち上げている間に、もう1人がオムツを交換する方法でなんとか対応していました。
- 救護室などを借りる
大型施設などであれば、救護室が設けられていることもあります。施設職員に相談すれば借りることができるかもしれません。
- 排尿予測デバイス『DFree』を活用する
DFreeは、膀胱の中の尿の溜まり具合を計測し、数値化して教えてくれるアイテム。「そろそろおしっこが出そう」「もうすぐ排尿がありそう」というタイミングを事前に予測することが可能なので、余裕をもってユニバーサルシートを探すことができます。
「まだ出なそうだから、次に立ち寄る場所で交換しよう」などケアのタイミングを判断しやすくなるね!
▼『外出時にDFreeが役立った!』という体験談はこちらの記事から


ユニバーサルシートの普及で、だれもが安心して外出できる世の中へ
「外出先でオムツ交換ができる場所がないのでは…」と不安で、なかなか出かけられなかった方も、ユニバーサルシートを活用すれば安心して外出できるようになります。
しかし、まだまだユニバーサルシートの普及は十分ではありません。
今後さらに設置が進み、障がいの有無にかかわらず、誰もが気軽に外出を楽しめる環境が整っていくことを願っています。
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