3歳で尿意がわからないのは普通?排泄の発達ステップとトイレトレーニングのポイント

3歳で尿意がわからないのは普通?排泄の発達ステップとトイレトレーニングのポイント

子どものトイレトレーニングで多い悩みの一つが、「なかなか尿意がわからない」というもの。周りの子が「おしっこ行きたい」と伝えているのを見ると、つい不安になってしまいますよね。

しかし、尿意を自覚できるようになる時期には個人差があります。3歳でまだ「おしっこ出そう」と言えなくても、遅れているわけではありません。

この記事では、尿意が芽生える発達のステップや、家庭でできるトイレトレーニングの工夫をわかりやすく解説します

目次

尿意を自覚するのは何歳頃から?

黄色い服の子どもが補助便座つきのトイレに座っている

尿意を自覚する時期は大体2~3歳頃です。尿意の自覚は、膀胱におしっこをためる力、膀胱におしっこが溜まっていることを脳が認識する力が育つことで、はじめて芽生えます。

具体的な発達の流れは以下のとおりです。

  • 新生児から1歳

おしっこが溜まると、反射的に膀胱が収縮しておしっこが出ます。一日の排尿回数は10~14回くらいです。

  • 1歳頃から

膀胱におしっこをためられる量が少しずつ増えてきます。「おしっこが出た」という感覚がわかり始め、オムツを触ったり、お股を指さしたりなど、自分なりのしぐさで伝えることも。一日の排尿回数は徐々に減っていきます。

  • 2歳頃から

膀胱がさらに発達し、排尿の間隔が2~3時間と長くなります。膀胱と脳の連携ができてきて、尿意に気づく行動(動きが急に止まる、そわそわするなど)が見られ始めます。しかし、まだおしっこが出る前に伝えることは難しい時期です。

  • 3歳頃から

おしっこがたまって膀胱が膨らむと、はっきりと尿意を感じることができてきます。おしっこが出る前に「おしっこ出そう」「トイレ行く」など、尿意を言葉で伝え始める時期です。

ライター上野

逆に、トイレに誘っても「今出ない」と拒否することも。

  • 3歳半頃から

尿意を自覚して、トイレに行くまで我慢することができるようになります。

トイトレ博士

お出かけ前だからトイレに行っておく、など社会的なタイミングでのおしっこもできるようになっていくのはこの時期くらいからじゃよ。

▼膀胱の発達と排尿のメカニズムについて詳しくはこちら

「出た」と「出そう」はどう違う?

保育士が2人の幼児と笑顔で向き合う保育室の場面

おしっこが「出た」と伝えられるようになっても、おしっこが「出そう」と言えるようになるには時間がかかることもあります。なぜなら、ここには大きな発達段階の違いがあるからです。

「おしっこが出た」は、“排泄した後に気づく感覚”です。おしっこが出てスッキリした、おしっこでオムツが濡れて気持ち悪い、といった排泄の快・不快という感覚に気づき、言葉にしている状態といえます。

一方で「おしっこが出そう」は、膀胱に十分尿がたまっていることを察知する感覚、つまり尿意です。これは、膀胱の発達や脳や脊髄などの神経系の連携が整うことで、感じられるようになります。

「出た」と気づけることは次のステップである「出そう」につながる大切な発達段階。ここから「出る前に知らせる」ようになるまでには個人差が多いため、焦らず見守りましょう。

▼「おしっこが出る前に知らせてくれない」とお悩みの方はこちらの記事をご覧ください

あわせて読みたい
「トイトレ中の子ども、出る前に教えてくれない…」その理由とタイミングの見極め方 またおもらししちゃった… どうして教えてくれないの? トイトレ中、思うように進まない毎日に「私のやり方が間違っているのかな」「他の子はもうできているのに」と自分...

3歳で尿意がわからなくても大丈夫?

3歳を過ぎても「おしっこ出そう」と伝えられない子は少なくありません。尿意の自覚は膀胱や神経系の発達に左右されるため、タイミングには大きな個人差があります。3歳で尿意がわからないからといって、すぐに異常があると考える必要はありません。

それでも心配。なにか関わり方のポイントはある?

そうお考えの方に、尿意がわかるようになるために、家庭で意識できるサポート方法について紹介します。

尿意のわからない子どもへのトイトレのポイント

幼い子どもがおまるに座り、大人に支えられて笑顔を見せている

「快・不快」の感覚を意識させる

おもらしをしてオムツや衣類が濡れたときには「濡れると気持ち悪いね」、おしっこが出たときには「スッキリしたね」など、「快・不快」の感覚を言葉で教えてあげましょう感覚を言葉でラベル付けすることは、子ども自身が排泄を意識する最初のステップになります

あわせて読みたい
トイトレ成功の鍵!自信とやる気を引き出す「快刺激」とは? トイトレにおいて大切で、かつ強力な武器になるのが「快刺激(かいしげき)」です。 快刺激とは、排泄という行為をお子さんにとって「心地よいもの」「うれしいもの」と...

身体の感覚に目を向けられるような声かけ

おしっこがでたら「おしっこが出たね」「スッキリしたね」と声をかけることで、身体感覚と排泄が結びつきやすくなります。「出た」を意識させる小さな積み重ねが、「出そう」の理解につながるのです。

あわせて読みたい
安心につながる!トイトレで「終わりの見通し」を立てる声かけのコツ トイレに座らせてもすぐに『もう嫌!』と泣いてしまう いつまで座っていればいいのか子どもが不安そうにしている トイトレでは「いつまで座らせればいい?」という疑問...

排泄パターンを観察し、タイミングよくトイレに誘導する

尿意がはっきりしない時期でも、「昼寝後にすぐ出る」「お風呂の前に出やすい」など、子どもなりの排泄リズムがあります。まずは、子どもの排泄パターンを観察し、我が子のおしっこの出やすいタイミングを掴みましょう。

そのうえで、タイミングよくトイレに誘うと、成功体験を得やすく、徐々に出る前に伝えられるようになってきます。

あわせて読みたい
【ステップ①】トイトレを始める第一歩!「ドライタイム」を見極める方法 トイレ成功への最初のヒントは「子どもの体の中で起きているリズムを知ること」。 そのために、まずはおしっこの出た時間よりも、「出ていない時間=ドライタイム」をチ...
トイトレ博士

尿意を「みえる化」するDFreeの利用もおすすめじゃ!詳しくはこのあと紹介するぞい

尿意が「数字で見える」DFreeとは?

手に持たれた小型の白い尿意センサー『D Free』

DFree膀胱にどのくらいおしっこが溜まっているかを超音波で測定し、10段階の数値で教えてくれる「排尿予測デバイスです。

実際のおしっこのたまり具合を元にトイレに誘うことができるため、トイレに成功しやすくなります。また、目に見えない「尿意」を視覚的に表してくれるため、子どもにとっても理解しやすいツールです。

▼DFreeについてもっと知りたい方はこちらの記事がおすすめです

3歳で尿意がわからなくても、焦らなくて大丈夫

3歳で尿意を伝えられなくても、珍しいことではありません。トイトレの過程で、おしっこが「出た」という気付きを積み重ねながら、「出そう」と感じられる日がやってきます

尿意の自覚は子どもそれぞれの発達に左右されるため、焦らず子どものペースに寄り添いながら見守っていきましょう。

【育児書のように進まないトイトレでお悩みのあなたへ】

尿意を言葉で伝えられない」 「マニュアル通りのトイトレでうまくいかず、焦っている」 「“様子を見ましょう”“少しずつ進めれば大丈夫”と言われるけど、このままでいいのかな…」 そんなトイトレや排泄ケアに関して「どうしたら…」と悩んでいるあなたへ。

今、1,000組以上の親子を見てきた排泄支援の専門家による『トイトレの進め方』講座を開催しています。

【登壇者】理学療法士・公認心理師 髙橋賢太郎先生

横浜市の療育センターで15年、発達障害や肢体不自由児の療育に従事。制作に携わった排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」はキッズデザイン賞を受賞。理学療法士と公認心理師の双方の視点から、子どもと家族を包括的に支援する専門家。

この講座でわかること

  • 言葉で伝えられない子への具体的なアプローチ
  • 今日からできる排せつ支援の工夫
  • トイトレを始めるタイミングの見極め方
  • 焦らず進めるための考え方 など

その子に合わせた進め方”を、排泄支援の専門家が解説します。

講師は、1,000組以上の親子を見てきた排泄支援の専門家(理学療法士 兼 公認心理師)
たった30分の無料講座
毎日オンライン開催しているので都合に合わせて視聴可能

▼排泄支援の専門家による『トイトレの進め方』講座の詳細はこちらから

みんなのトイトレ体験談

▼【知的障害・4歳女の子】のトイトレ事例

▼【夜尿症・8歳男の子】のトイトレ事例

▼【先天性疾患/体幹機能障害・7歳女の子】の活用事例

▼DFreeについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

3歳で尿意がわからないのは普通?排泄の発達ステップとトイレトレーニングのポイント

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よろしければシェアおねがいします!

この記事を書いた人

慢性期病棟での勤務を通じて、排泄ケアや自己導尿の指導などに関わってきました。医療的ケア児である長男の排泄ケアを行いながら、4歳のきょうだいのトイトレにも奮闘中!

目次