
うちの子はもう4歳なのに、まだオムツが手放せない



自閉スペクトラム症の特性があると、トイトレはいつまでかかるの?
そんな不安を抱えている保護者の方は少なくありません。周りの子どもと比べて焦ってしまい、正しい進め方がわからずに悩むこともありますよね。
この記事では、自閉スペクトラム症の子どものオムツ外しの適切な時期や、無理をしないで進めるコツを詳しく解説します。「いつまでにオムツを外さなければ」と不安に感じている方は、ぜひお読みください。
自閉スペクトラム症の子どものオムツはいつ外れる?


自閉スペクトラム症の子どものオムツ外しには、一般的な発達と比べると進み方に違いが見られることがあります。その理由として、以下のような特徴が挙げられます。
自閉スペクトラム症の子どもによく見られるトイトレの特徴
感覚面での特徴
多くの自閉スペクトラム症の子どもは、感覚に対して敏感な反応を示す場合があります。水を流す音や換気扇の音に驚いたり、便座の冷たさや材質に違和感を覚えたりするのも珍しくありません。また、トイレットペーパーの触感を嫌がったり、トイレ空間のにおいに敏感に反応する子どももいます。
コミュニケーション面での特徴
自閉スペクトラム症の子どもは「おしっこ」「うんち」といった言葉の理解や表現に時間がかかる場合があります。また、尿意や便意を言葉で伝えるのが難しいケースがあるのも特徴です。さらに、「きれい」「汚い」などの抽象的な概念の理解にも個人差があります。
一般的な発達との比較について
一般的には、多くの子どもが2歳から3歳半頃までにトイトレを完了するとされています。しかし、自閉スペクトラム症の子どもの場合、4歳や5歳、ときにはそれ以降になるのも珍しくありません。
日本小児保健協会が実施した研究では「自閉スペクトラム症のある子どもはオムツ外れが遅れる傾向があり、一部に6歳を過ぎても排泄自律が得られない子どもがいた」との結果が記されています。
しかし重要なのは、これは「遅れ」ではなく「その子なりの発達のペース」だということです。



周りと比較しすぎず、その子自身の成長に目を向けるのが大切なんじゃ
【参考】自閉スペクトラム症幼児の排泄自律困難に関わる研究|公益社団法人 日本小児保健協会
オムツを外す適切な時期の見極め方


オムツを外すのは、子ども一人ひとりに最適なタイミングがあります。焦らずに、子どもからのサインを見つけてあげるのが大切です。
自閉スペクトラム症の子どもが示すトイトレ開始のサイン
身体的な準備ができているサイン
トイトレを始める前には「身体的な準備が整っているか」が重要です。以下のようなサインが見られるかを確認してみてください。
・おしっこの間隔が2時間以上空くようになった
・オムツが濡れたら不快感を示すようになった
・歩行が安定し、一人でしっかり座れるようになった
・「おしっこ」「うんち」という言葉を理解し始めた
上記のサインは、トイレで排泄をするための身体的な準備が整ってきたことを示しています。特に、おしっこの間隔が空くようになるのは、膀胱の機能が発達し、ある程度のおしっこの量を溜められるようになった証拠です。
心理的な準備ができているサイン
身体的な準備と同じくらい重要なのが、心理的な準備です。以下のような行動が見られるようになれば、心の準備も整ってきているサインかもしれません。
・トイレに興味を示すようになった
・大人のトイレの様子を見たがるようになった
・オムツ交換の際に協力的になった
・日常生活での指示を理解できるようになった
なお、上記のサインがすべて揃わなくても心配ありません。いくつかのサインが見えてきたら、ゆっくりとトイトレを始めるよいタイミングといえます。
様子を見たほうがよい時期はある?
一方で、トイトレを始めるのを少し待ったほうがよい時期もあります。子どもの心と体に負担をかけないためにも、以下のような時期は様子を見ることを検討してみてください。
・引っ越しや入園など環境に大きな変化があったとき
・体調を崩しやすい時期
・子どもが明らかにストレスを感じている時期
自閉スペクトラム症の子どもは、環境の変化へ敏感に反応する場合があります。新しい環境に慣れるまで時間がかかりやすいため、一度に複数の新しいことに取り組むのではなく、一つずつ段階的に進めていくのが大切です。
また、体調を崩しやすい時期のトイトレは、子どもの負担を考慮して一時的に中断するのも必要な判断といえます。
▼自閉スペクトラム症の子どものトイトレの進め方については、こちらの記事からご覧いただけます!


自閉スペクトラム症の子どものトイトレを成功させるコツ


自閉スペクトラム症の子どものトイトレでまず大切なのは、環境を整えて段階的に進めることです。トイレという空間を、子どもにとって安心できる場所にしてあげることから始めてみてください。
また、視覚的な支援も効果的です。トイレの手順を絵カードで示したり、成功したらシールを貼るカレンダーを用意したりすると、子どもの向上心も高まりやすくなります。
ご褒美がもらえるとうれしい♪
なお、排尿のタイミングを事前に通知するDFreeの活用も、発達障害のある子どものトイトレにおすすめです。子どもの尿意を「見える化」できるため、子どもがおしっこのタイミングを理解しやすくなるのが魅力です。おしっこが溜まったことを把握しながらサポートできるため、親子どちらにとっても気持ちよくトイトレができます。
▼自閉スペクトラム症の子どもがDFreeを使用した実際の事例はこちら




「わが子のオムツ、いつまで…?」と不安なときに思い出したい4つの心構え


トイトレが思うように進まない場合、不安や焦りを感じるのは自然なことです。そんなときに支えになる「4つの心構え」をお伝えします。
「この子にはこの子のペースがある」と理解する
発達には、必ず個人差があります。自閉スペクトラム症の子どもの場合、その特性により一般的な発達とは異なるペースで成長するのは自然なことです。
他の子どもと比較するのではなく「この子にはこの子なりの成長のリズムがある」と理解すると、保護者も肩の力がふっと抜けます。焦りを感じたときは「いまは準備期間なんだ」「この子のペースを信じよう」と自分に言い聞かせてみてください。
小さな成長を見つける
いつまでオムツをしているのか気にしていると、つい極端に「成功」と「失敗」を分けてしまいがちです。しかし「トイレに行くのを嫌がらなくなった」「オムツ交換時に横になってくれるようになった」「トイレットペーパーを触れるようになった」など、些細に思える変化も、その子にとっては大きな成長といえます。
こうした小さな進歩を見つけて、大いに褒めてあげましょう。保護者自身の心も軽くなり、子どもにとってもよい環境を作れます。
保育園や学校、専門家とも連携する
オムツ外れの状況は、保育園や幼稚園の先生とも共有するのがポイントです。家庭での取り組みと連携すると、一貫した支援ができます。
また、発達相談や小児科医などの専門家にアドバイスを求めるのも有効です。専門家の視点から、その子に合った具体的な方法を教えてもらえる場合があります。
相談することは「できない親」の証拠ではありません。子どものために最善を尽くそうとするからこその行動です。
一人で抱え込まない
子育ての悩みを一人で抱え込んでしまうと、不安や焦りが大きくなってしまいます。家族や友人、同じような経験を持つ保護者の方々と気持ちを共有して、心の負担を軽くしていきましょう。
また、地域の子育て支援センターや発達支援の相談窓口なども活用してみてください。同じような悩みを持つ保護者同士で情報交換できる場もあります。



「一人じゃない」と感じることで、気持ちに余裕が生まれるんじゃな
自閉スペクトラム症の子どものオムツ外しは「焦らず、粘り強く」
自閉スペクトラム症の子どものオムツ外しに「この時期まで」という決まりはありません。子どもが自信を持てるように支援しながら、焦らず粘り強く、小さな成功を積み重ねていきましょう。
サポートする側も、一人で抱え込まず、専門家や他の支援者と連携しながらゆったりとした目線で取り組んでみてくださいね。
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横浜市の療育センターで15年、発達障害や肢体不自由児の療育に従事。制作に携わった排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」はキッズデザイン賞を受賞。理学療法士と公認心理師の双方の視点から、子どもと家族を包括的に支援する専門家。

この講座でわかること
- 言葉で伝えられない子への具体的なアプローチ
- 今日からできる排せつ支援の工夫
- トイトレを始めるタイミングの見極め方
- 焦らず進めるための考え方 など
“その子に合わせた進め方”を、排泄支援の専門家が解説します。
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みんなのトイトレ体験談
▼【知的障害・4歳女の子】のトイトレ事例
▼【夜尿症・8歳男の子】のトイトレ事例

▼【先天性疾患/体幹機能障害・7歳女の子】の活用事例

▼DFreeについてはこちらの記事で詳しく解説しています!














