

子どもと一緒に入れるトイレが、外出先で見つからない



バリアフリートイレを探すのに時間がかかって困る
子どもの排泄の介助が必要な保護者のなかで、外出先でのトイレについて悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
この記事では、バリアフリートイレの基本的な情報や設備の内容、利用時のマナー、探し方まで解説します。「トイレ問題を解決して楽しくお出かけしたい」と考えている方は、ぜひお読みください。
バリアフリートイレとは


バリアフリートイレとは、多様な人々がスムーズかつ安心して利用できるよう設計されたトイレ」です。以下のように、さまざまな人が利用できる環境になっています。
- 車椅子を使用している方
- 高齢の方
- オムツ交換が必要な乳幼児連れの保護者
- オストメイトの方 など
障がいのある子どもの保護者にとっても、介助スペースが確保されていたり手すりがあったりと、安心して使えるのが特徴です。
多目的トイレ・多機能トイレとの違い
バリアフリートイレは、以前は「多目的トイレ」「多機能トイレ」と呼ばれていました。しかし現在では、国土交通省のガイドラインなどで「バリアフリートイレ」という呼び方が推奨されています。「多目的」という言葉が、本来の用途以外での利用を助長してしまう可能性があるためです。
施設によっては、いまでも「多目的トイレ」「多機能トイレ」という表記がされている場合もありますが、いずれも同じ目的のトイレを指しています。
バリアフリートイレに設置されている設備は?
(バリアフリートイレの様子がわかる画像)
バリアフリートイレには、利用者が安全かつ快適に使えるよう、さまざまな設備が整えられています。ここでは、バリアフリートイレの代表的な設備をご紹介します。
広いスペース
バリアフリートイレは、車椅子でも入れるように、一般的なトイレよりも広いスペースが確保されています。保護者と子どもが一緒に入って介助する際にも、十分なスペースが確保されているため安心です。
また、着替えが必要な場合や体を支えながら介助する場合にも、ゆとりを持って動けます。広さがあることで、保護者の体への負担が軽減されるのも利点です。
手すり
バリアフリートイレには、便器の両側や壁面に手すりが設置されています。そのため、身体を支える力が弱かったり、バランスを取るのが難しかったりする子どもにとって、立ち座りの動作を支えやすいのが特徴です。
また、保護者が全身で子どもを支える必要が減り、介助時の負担が軽くなるのもメリットといえます。
オムツ交換台・介助用ベッド(ユニバーサルシート)


乳幼児用のオムツ交換台のほか、乳幼児用のオムツ交換台では対応できない年齢の子どもでも使用できる大型の介助ベッド(ユニバーサルシート)が設置されているバリアフリートイレもあります。
ユニバーサルベッドは耐荷重が大きく、小学生以上の子どもでも安全に使用できるよう設計されています。ベッドの高さが調節できるタイプもあり、保護者の腰への負担を減らす工夫がされているのも利点です。
ただし、オムツ交換台は多くのバリアフリートイレに普及している一方、ユニバーサルシートはまだ設置されている箇所が限られています。



外出時にユニバーサルシートを使いたい時には下調べをしておくと安心じゃ。
▼ユニバーサルシートの機能や見つからない場合の対処法についてはこちらの記事で解説しています


オストメイト対応の設備
バリアフリートイレには、人工肛門や人工膀胱を使用しているオストメイトのために、汚物を流すための流し台や温水設備が備えられている場合もあります。子どもがオストメイトの場合、こうした設備があると衛生的に処理ができて安心です。
なお、オストメイト対応のバリアフリートイレは、専用のマークで表示されていることが多いため、必要な方は事前に確認しておくとよいでしょう。
▼「オストメイト.jp」では、全国のオストメイト対応トイレの場所や設備情報などを検索できます
https://www.ostomate.jp/
非常呼び出しボタン
トイレ内で体調が悪くなったり、転倒したりした際に、外部へ知らせるための呼び出しボタンが設置されています。便器の近くや壁の低い位置など、手の届きやすい場所に配置されていることが多いです。
介助中に予期せぬことが起きた場合でも、このボタンがあれば助けを呼べるため、安心につながります。
その他の設備
その他、以下のものが完備されているバリアフリートイレもあります。
- 着替え用のフック
- 荷物置き場
- 大きな鏡
- 温水洗浄便座
- ベビーチェア など
ベビーチェアが設置されているバリアフリートイレは、きょうだいを連れての外出時にも便利です。また、大きな鏡があれば、介助後に子どもの身だしなみを整えやすくなります。
バリアフリートイレを利用する際に気を付けること4つ
バリアフリートイレは、多くの人にとって快適な設備といえます。しかし、数が限られているため、利用する際には以下の4つの点に配慮が必要です。
本当に必要な人が優先的に使える環境に配慮する
バリアフリートイレは数が限られているため、利用する際には優先度を考えるのも大切です。もし一般トイレでも対応できる状況であれば、一般トイレの利用も検討すると、より緊急度の高い方がスムーズに使える環境につながります。
ただし「うちの子は見た目ではわからないけれど介助が必要」というケースもたくさんあります。たとえば、発達障害や知的障害がある子ども、オストメイトの場合など、外見ではわかりにくくても一般トイレでの対応が難しい際は、遠慮せずに利用して問題ありません。
長時間の利用は避ける
バリアフリートイレの数は限られているため、必要以上に長く使用するのは避けたいところです。
もちろん、介助に時間がかかる場合もあるため、急ぐ必要はないでしょう。しかし、介助が済んだら速やかな退出を心がけると、待っている方への配慮になります。
使用後はきれいな状態に戻す
どのトイレにも共通することですが、次に使う方が気持ちよく使えるよう、使用後はきれいな状態にしておくのが大切です。床に水が飛んだり、手すりが汚れたりした場合は、備え付けのペーパーなどで拭き取っておくとよいでしょう。
オムツ交換をした際のゴミは持ち帰るか、トイレに設置しているゴミ箱に捨てるようにします。
施設のルールを確認する
施設によっては、バリアフリートイレの利用について独自のルールを設けている場合もあります。たとえば、事前に声をかけてから使用するよう案内されている施設もあるため、掲示や案内に目を通しておくと安心です。
また、一部の施設では、利用できる時間帯が限られているケースもあります。そのため、初めて訪れる場所では事前に確認しておくとよいでしょう。
バリアフリートイレの探し方



外出先でバリアフリートイレがなかなか見つからなくて、困ったことがある…
そのような方のために、ここでは、バリアフリートイレをお出かけ前に探せる方法をご紹介します。
サイトやアプリを活用する
現在では、GPS機能を使って現在地周辺のバリアフリートイレを検索できるアプリが展開されています。アプリによっては、オムツ交換台の有無、オストメイト対応かどうかなども確認できるため、子どもに必要な設備があるかどうかを事前にチェックできて便利です。
▼活用できるアプリ
Check A Toilet
WheeLog!


WheeLog!
みんなでつくるバリアフリーマップ大型商業施設や公共施設などの公式ウェブサイトには、フロアマップやバリアフリー情報が掲載されている場合が多くあります。事前に訪問先の施設情報を確認しておくと、当日スムーズに移動できて安心です。



特に初めて行く場所では、エレベーターの位置や駐車場からのアクセスルートなども一緒に確認しておくとよさそうじゃな
自治体の情報も活用する
地域のバリアフリートイレマップを作成・公開している自治体もあります。市区町村の公式サイトや福祉課の窓口で情報を得られる場合があるため、問い合わせてみるのもひとつの方法です。
自治体が提供する情報は、地域に密着した細かい情報が含まれているケースも多く、普段よく行く場所のトイレ情報を知るのに役立ちます。冊子やパンフレットとして配布している自治体もあるため、手元に置いておくと便利です。
駅や公共施設を目印にする
以下の公共施設には、バリアフリートイレが設置されていることが多いです。
- 駅
- コンビニ
- 公園
- 図書館
- 役所 など
外出ルートを考える際、上記の施設を目印にしておくと、いざというときに慌てずに済みます。また、大型のショッピングモールでは各フロアに設置されている場合も多いため、事前に確認しておくとよいでしょう。
バリアフリートイレの情報を活用して安心の外出を
バリアフリートイレは、介助が必要な子どもやその保護者にとって、外出時の大きな安心材料になります。スマートフォンアプリや施設の公式サイト、自治体の情報などを活用すれば、事前にバリアフリートイレの場所を確認できます。
ぜひバリアフリートイレを活用して、子どもと一緒に安心して外出できる環境づくりを進めてみてください。
【参考】バリアフリー:共生社会におけるトイレの環境整備に関する調査研究検討会|国土交通省
https://rakuyuku.com/index.pl?pageid=131&actmode=BlogPageDetail
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