授業中のお漏らしにどう対応する?子どもへの心理的影響と親ができる5つのサポートを解説

授業中のお漏らしにどう対応する?子どもへの心理的影響と親ができる5つのサポートを解説

「授業中にトイレに行きたくなったらどうしよう」と子どもが不安そうにしている

実際にお漏らしをしてしまった

そんな悩みを抱えている保護者の方は少なくありません。学校での出来事だけに、子どもの心に傷が残らないか、心配になることもありますよね。

この記事では、授業中のお漏らしが子どもに与える影響や具体的なサポート方法、学校との連携について解説します。「子どもが学校でお漏らしをしてしまったら…」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。

目次

「授業中のお漏らしどうしよう…」という悩みは珍しくない

教室の扉が並ぶ学校の廊下。窓から自然光が差し込み、静かで人のいない校内の様子が写っている。授業中や休み時間の学校環境をイメージできる写真

授業中のお漏らしは、実は多くの小学生が経験する出来事です

お漏らしの理由は「集中しすぎて尿意に気づかなかった」「休み時間にトイレに行きそびれた」「体調不良で突然お腹が痛くなった」など、さまざまです。

特に、小学校入学直後の1年生では、環境の変化や緊張からトイレのタイミングを逃してしまうケースがあります。幼稚園や保育園では比較的自由にトイレに行けていた子どもも、小学校では授業中に手を挙げて「トイレに行きたい」と言うことにためらいを感じる場合があるのです。

「うちの子だけ」と思わず、まずは落ち着いて対応するのが大切といえます。

授業中のお漏らしは子どもにどんな影響がある?

教室の後方から全体が見えている様子。生徒が着席し、授業を受けている。黒板の前には数人の生徒が立っており発表している様子

授業中にお漏らしをしてしまった際、子どもの心や体にどのような影響を与えるのかを理解しておくと、適切なサポートにつなげられます。主な影響として挙げられるのは、以下の4つです。

自尊心が低下する

お漏らしをしてしまった子どもは「みんなに笑われた」「恥ずかしい」という気持ちから、自分に自信が持てなくなることがあります。「また同じことが起きたらどうしよう」という不安が強くなり、クラスメイトの前で発言するのをためらったり、積極的に行動できなくなったりするケースも珍しくありません。

自分を「ダメな子」だと思い込み、他の場面でも消極的になってしまう可能性があるため、注意深く見守る必要があります。

学校へ行くのが不安になる

お漏らしの経験がトラウマとなり「また同じことが起きたら」と学校に行くこと自体に不安を感じるようになる子どももいます。朝になると登校をしぶったりする様子が見られたら、心理的なストレスを抱えている可能性があります。

なかには不登校のきっかけになるケースもあるため、早めに子どもの心のサインに気づくのが大切です。

頭痛や腹痛など身体的な症状が表れる

心理的なストレスが、頭痛や腹痛といった身体症状として現れることもあります。「学校に行く前になるとお腹が痛くなる」「夜眠れない」といった変化が見られたら、お漏らしの経験が心の負担になっているサインかもしれません。

心と体は密接につながっているため、身体症状が続く場合は心理的なケアも視野に入れる必要があります

頻繁にトイレに行くようになる

お漏らしへの不安から、かえって頻尿になる場合もあります。「授業中にトイレに行きたくなったらどうしよう」という心配が強くなり、少しでも尿意を感じると我慢できなくなってしまうのです。

休み時間のたびにトイレに行ったり、家でも頻繁にトイレを訪れたりする様子が見られたら、心理的な要因が影響している可能性があります。無理に制限するのではなく、安心できる環境を整えるのが大切です。

心理的な影響で頻尿になる“心因性頻尿”についてはこちらの記事で解説しています

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学校でのお漏らしに対して親が出来る5つのサポート

実際にお漏らしをしてしまったり不安を抱えていたりする子どもに、何ができる?

ここまでお読みになり、そう感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、学校でのお漏らしに対して保護者ができる具体的な5つのサポートをご紹介します。

1.子どもを責めずに受け止める

授業中にお漏らしをしてしまった子どもに対して最も大切なのは「責めないこと」です。「どうして言わなかったの」「恥ずかしいでしょ」といった言葉は、子どもの心をさらに傷つけてしまいます。

「大丈夫だよ」「我慢してたけど言えなかったんだね」と、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげてください。保護者の方が落ち着いて対応すると、子どもも「お父さん、お母さんは怒っていないんだ」と安心できます。

2.事前の備えと事後の清潔を大切にする

予備の下着や洋服をあらかじめ学校に預けておくと、万が一お漏らしをしてしまった際もスムーズに対応できます。もしも学校に着替えがない場合、連絡があったらすみやかに着替えを届けるか迎えに行くことになりますが、このときも慌てず淡々と対応するのが大切です。

帰宅後はシャワーを浴びて清潔にし、濡れた衣類は適切に洗濯します。特別視せず淡々と処理することで、子どもに「落ち込まなくていいよ」というメッセージを伝えられます

3.子どもの話をじっくり聞く

落ち着いたタイミングで「何があったのか教えてくれる?」と優しく聞いてみるのも、非常に大切なサポートといえます。無理に聞き出す必要はありませんが、子どもが話したいと思ったときに、しっかり耳を傾けるのが大切です。

「トイレに行きたかったけど言えなかった」「お腹が急に痛くなった」など、理由がわかれば、今後の対策も立てやすくなります。子どもの気持ちを否定せず、共感する姿勢を示してあげてください。

4.学校での様子を確認する

担任の先生に連絡を取り、お漏らしをした際の状況やその後のクラスの様子を聞いてみてください。「クラスメイトの反応はどうだったか」「子どもは授業に戻れたか」など、具体的に確認すると、今後の対応を考える材料になります。

ただし、非常にデリケートな話題のため、子どもには「先生に聞いたけどこうだったみたいだね」などと伝えるのは控えたほうがよいでしょう。「トイレに行きたくなったら、恥ずかしがらずに先生に伝えていいんだよ」と、日頃から声をかけてあげるのが効果的です。

5.必要に応じて専門家に相談する

お漏らしが続くだけでなく、排尿時に痛みがある、頻尿が続くなどの身体的な症状がある場合、膀胱炎や尿路感染症などの、病気が隠れている可能性もあります。そのような場合は小児科や泌尿器科を考慮してください。

また、心理的な要因が大きそうな場合は、スクールカウンセラーや心療内科に相談するのも一つの方法といえます。前述したとおり、授業中のお漏らしは子どもにとってデリケートな問題です。家族には言いにくい理由も、専門家を通じてなら話せるかもしれません。

トイトレ博士

家庭だけで抱え込まず、専門家に相談してみるのも大切じゃ。こんなことで相談していいのかな?と感じなくてもいいんじゃよ。

トイレ相談所でも、トイレに関するさまざまなお悩みが相談できます。

授業中のお漏らしへの対策は学校と連携すると効果的

教室の机に座り、ノートを取りながら微笑む教師の様子。黒板を背景に、落ち着いた雰囲気の中で授業や指導を行っている場面を写した写真

学校との連携は、お漏らし対策と子どもの心のケアに必要不可欠です。家庭だけで抱え込まず学校と協力すると、子どもにとってより安心できる環境を整えられます。具体的には、以下の2つの方法で連携を図れます。

子どもの様子を密に共有する

まずは、子どもの様子を学校と共有することが大切です。

家庭から学校の様子が見えないように、学校からも家庭の様子は見えにくいもの。お互いに情報を共有することで、子どもの様子をより深く理解でき、足並みをそろえたかかわりができます。

先生と直接話す時間の確保が難しい場合は、連絡帳に書いたり、個人面談の機会を利用したりする方法があります。「子どもが授業中のトイレを我慢してしまう傾向があるので、気にかけていただけると助かります」など、具体的かつ簡潔に伝えることがポイントです。

学校側も、保護者の方からの情報があると、より適切なサポートがしやすくなります。「協力して子どもを見守る」という姿勢で、コミュニケーションを取ってみてください。

具体的な配慮をお願いする

担任の先生には、以下のような具体的な配慮をお願いしてみてください。

  • 手を挙げなくても、静かに退出できる合図を決める
  • 休み時間にトイレに行くよう、さりげなく声をかけてもらう
  • クラスメイトにからかわれないよう、見守ってもらう

これらは、決して過剰な要求ではありません。多くの学校では、子どもの個別の状況に応じた配慮を行っているため、遠慮せずに相談してみるのも大切な手段です。

トイトレ博士

先生と保護者が協力すると、子どもはより安心して学校生活を送れるようになるんじゃ

授業中のお漏らしへの不安は一人で抱えず周囲と協力して見守りを

授業中のお漏らしは、子どもと保護者どちらにとっても不安な出来事です。大切なのは、子どもを責めず、温かく受け止めること。そして、学校の先生と連携しながら、子どもが安心して学校生活を送れる環境を整えていくことです。

保護者の方が子どもの様子を気にかけるのは、過保護ではありません。子どもの小さな変化に気づき、適切に対応できるのは、日々一番近くにいる保護者だからこそです。

一人で悩みを抱え込まず、担任の先生やスクールカウンセラー、医療機関とも連携しながら子どもを見守っていきましょう。

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