「さっきもトイレに連れて行ったのに、またおしっこ?」
「トイレが近すぎる気がして心配」
このように感じたことはありませんか?
子どもが何度もトイレに行く様子を見ると、「何かの病気なのでは?」と心配になりますよね。しかし、頻尿の原因はすべてが病気とは限らず、心の不安や生活習慣の影響で起こることもあります。
この記事では、子どもの頻尿の原因や心配な時のチェックポイント、病院を受診する目安などをわかりやすく紹介します。
子どもが頻繁にトイレに行く…「これって頻尿?」

頻尿とは、おしっこの回数が多すぎる状態です。では、そもそもどのくらいの間隔でトイレに行くと頻尿なのでしょうか。
大人の場合は、一日のおしっこの回数が8回以上だと頻尿といわれています。ただ、個人差もあるので8回以上トイレに行く日があったからといって、一概に全てが頻尿だともいえません。
さらに子どもの場合だと、膀胱の容量もまだ小さく、おしっこの回数が8回以上になることも珍しくありません。
年齢ごとの一日の排尿回数の目安は以下のとおりです。
- 2~5歳:5回~8回程度
- 6歳~12歳:4回~7回程度
- 13歳以上:4回~6回程度
特に子どものおしっこの回数には個人差があるので、目安よりも多い=異常があると断定はできませんが、たとえば「1時間に3回以上トイレに行く」「10分おきにトイレと主張する」など、普段と比べて明らかにトイレが多かったり間隔が短い場合には頻尿の可能性があります。
子どもの頻尿、考えられる原因は?
子どもの頻尿には以下のような原因が考えられます。
心の不安(ストレス・緊張など)

子どもは緊張や不安を感じると、何度もトイレに行くことがあります。たとえば、朝の登園前や学校に行く前にトイレを繰り返すのは緊張による反応だった、ということも。
これは「おしっこがしたい」というよりも、トイレに行くことで気持ちを落ち着かせているようなイメージです。
そのほかにも、以下のようなきっかけで頻尿になることがあります。
- 入園・入学など新しい環境になった時
- 引っ越しや家族関係の変化
- 苦手な先生や友達との関係
このような場合は、子どもが安心できるよう、あたたかく受け止める姿勢が何よりも大切です。すぐに不安がなくなるわけではありませんが、繰り返し「大丈夫」と伝えたり子どもの不安に寄り添っていくうちに、自然と頻尿も落ち着いていくことが多いです。
▼不安などのストレスによる『心因性の頻尿』についてはこちらの記事で解説しています

トイレを我慢する習慣がついている
遊びなど、何かに夢中になってトイレに行きたい気持ちを後回しにしてしまうケースもあります。ギリギリまで我慢した結果、トイレに駆け込んで急いで済ませることで、しっかり出し切れずに残尿感が残ってしまい「またすぐ行きたい」状態になることも。
たとえば「誘っても行かないのに、直後に『トイレ!』と言う」「トイレから出て数分でまた行きたがる」などの行動があれば、トイレを我慢する癖や出し切れていないことが関係している可能性も考えられます。
こうした場合には、遊びがひと区切りつく頃合いを見計らって「このあとトイレに行こうか」と促す習慣をつけるなどして、落ち着いて排尿できる環境づくりを目指しましょう。
環境(水分の摂りすぎ、寒さ)

水分を多く摂った時には、当然ながらトイレの回数も増えます。特にジュースやスポーツドリンクなどは、つい飲みすぎてしまいおしっこの回数が多くなることも。
また、冬など寒い環境では、交感神経が刺激されたり血管が収縮することで、膀胱が刺激されてトイレが近くなることがあります。
これらは自然なことなので、特に心配はいりません。
感染症
膀胱炎などの尿路感染症の場合にも、頻尿になることがあります。
尿路感染症とは、尿道から膀胱や腎臓にばい菌が入って炎症を引き起こした状態です。尿路感染症になると、膀胱の神経が刺激されて頻尿になることがあります。
また、頻尿の他にも発熱や排尿時の痛み、血尿や濁った尿などの症状を伴うのが特徴です。
尿路感染症は男の子よりも、女の子に多い傾向があるぞ。これは、女の子のほうが尿道の長さが短く、ばい菌が入りやすいためじゃ。
その他の疾患
稀に、次のような病気でも頻尿になることがあります。
過活動膀胱
膀胱が勝手に収縮してしまい、何度もトイレに行きたくなります。突然の強い尿意が特徴です。
糖尿病や尿崩症
おしっこの量がとても多くなり、喉の渇きも強くなります。「水をがぶがぶ飲む」「何度も水をほしがる」など、いつも以上にのどの渇きを訴えるときは注意が必要です。
子どもの頻尿が気になる時にチェックしたいポイント


「頻尿かも…」と心配になった時には、まず以下の点を観察してみましょう。
- おしっこの回数と間隔
一日あたりのおしっこの回数と、間隔がどのくらい空いているか、どんな時にトイレに行きたがるかを記録しましょう。
- 水分摂取の量と時間
何時に水分を摂ったのか、何をどのくらい飲んだのかを観察することで、水分摂取量とおしっこの回数の関連が見えてきます。
- 発熱や痛みがあるか
- おしっこの性状
「トイレが近い」以外に症状がないか確認しましょう。おしっこの色やにおい、濁っていないかどうかも大切な確認ポイントです。これらの症状がある場合、何か疾患が隠れている可能性があります。
これらのチェックポイントをメモをとっておくと、振り返りやすく、医療機関を受診をする際にも医師へ状況を伝えやすくなります。
「朝食後に1回」「遊び中にトイレを我慢してた様子」など、ざっくりしたメモでも十分。継続して記録をとることが大切じゃ。
受診の目安は?こんなときは小児科や泌尿器科へ


では、どんなときに「受診」を考えるべきなのでしょうか?子どもの様子を観察したうえで、次のような症状があれば医療機関の受診を検討しましょう。
- おしっこをする時に痛がる
- 発熱や腹痛、元気がないなどの症状がある
- 1回のおしっこの量があきらかに少ない、または多すぎる
- 血尿や尿の濁り、強いにおいがある
- 「なんだかおかしい」「いつもとちがう」と感じる
「このくらいで病院に行っていいの?」と迷う気持ちもあるかもしれませんが、「異常なし」と分かることで保護者の気持ちはぐっと楽になるはず。その安心が、日々の子育てにより落ち着いて向き合う力になるので、不安な時は遠慮なく相談してみてください。
子どもの様子を観察して、心配があれば受診を
子どもの頻尿は、必ずしも病気とは限りません。まずは冷静に様子を観察し、心配が拭えない場合には医師に相談しましょう。
子どもの体のサインに気づけるのは、日頃そばにいる保護者だからこそ。不安はひとりで抱え込まず、状況に応じて小児科やかかりつけ医に相談してみてくださいね。
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