トイトレでイライラしてしまう自分はダメな親?子どもへの影響と対処法を解説

トイトレでイライラしてしまう自分はダメな親?子どもへの影響と対処法を解説

トイトレがうまくいかず、つい怒ってしまう

子どもとのトイトレで、そのように悩んでいる方は多いものです。何度も失敗を繰り返す子どもに、感情的になってしまう日もありますよね。

この記事では、トイトレでイライラしてしまう気持ちに寄り添いながら、イライラが子どもに与える影響気持ちを落ち着ける具体的な対処法を解説します。認定心理士の筆者が実際に受けた相談もご紹介しますので「イライラする自分はダメな親なのでは…」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。

目次

トイトレでイライラするのは自然なこと

洗濯機の前で洗濯物を抱え、目を閉じて疲れた表情をしている母親。

トイトレがうまく進まずイライラしてしまうのは、多くの保護者が経験しています。

トイトレは個人差が非常に大きく、すぐにできる子もいれば時間が必要な子もいるものです。さらに、毎日の洗濯物や外出時の心配など、保護者の負担は想像以上に大きいでしょう。

疲れていたり時間がなかったりする際に失敗が続き、つい感情が高ぶってしまうのは、人として自然な反応です

トイトレ博士

イライラする自分を責める必要はないんじゃ

トイトレでのイライラ…どんな影響がある?

腰に手を当てて立つ大人の前で、2人の子どもが座っておもちゃをいじっている。

イライラを出してしまうと、子どもにどんな影響がある?

そのように気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。トイトレでのイライラは、子どもに以下のような影響を与える場合があります

  • 子どもが委縮してしまう
  • トイレが嫌いな場所になってしまう
  • 親子の信頼関係に影響が出てしまう

子どもが萎縮してしまう

保護者がイライラしているのを感じ取ると、子どもは「失敗すると怒られる」という恐怖心を持つようになります。その結果、トイレに行くこと自体がプレッシャーになり、かえって失敗が増えてしまうケースも少なくありません。

また、萎縮した状態では身体もこわばり、排泄のコントロールがさらに難しくなる悪循環に陥る場合もあります

トイレが嫌いな場所になってしまう

トイトレには「自分でできた」という達成感を積み重ねられる経験が大切です。しかし、イライラを感じ取る経験が続くと、トイレが「嫌な場所」として記憶されてしまいます。

その結果、トイレそのものを避けるようになり、トイレに行くのを我慢したり近づくだけで泣いてしまったりするケースもあるのです。

親子の信頼関係に影響が出てしまう

トイトレで保護者がイライラしているのを見ると、子どもは「失敗する自分がダメだから」と感じる場合があります。その思いが積み重なると「失敗する自分=受け入れてもらえない自分」と結びつき、ありのままの自分を受け入れてもらえないと感じてしまうことがあります。

幼児期の親子関係は、自己肯定感の土台になる大切な時期です。できるだけ「失敗しても大丈夫」という安心感の中で成長できる環境が理想的といえます。

トイトレ博士

どんな影響があるかを知って「少しずつ変えていこう」と前向きに捉えていけばいいんじゃ

トイトレでイライラしたときの5つの対処法

濯機の前で洗濯物を抱え、目を閉じて疲れた表情をしている母親。

そうはいってもイライラしてしまうときはどうしたらいいの?

そう気になった方に向けて、トイトレでイライラした際に試せる対処法を5つご紹介します

  • その場を一旦離れる
  • 完璧を目指さない
  • 失敗を想定内にする
  • 誰かに話を聞いてもらう
  • 一度トイトレをお休みすることも検討する

1. その場を一旦離れる

感情が高ぶったら無理に対応せず、深呼吸をして少しその場を離れるのが有効です。子どもの安全を確保したうえで「ちょっと待ってね」と別の部屋に移動したり、窓の外を見たりするだけでも、気持ちが落ち着きやすくなります。

たった10秒でも自分だけの時間を持てると、感情の波を穏やかにする助けになります

トイトレ博士

一旦距離を置くと、冷静に対応できるようになるんじゃな

2. 完璧を目指さないようにする

「この年齢ならもうできる」「周りの子はできている」などの焦りは、イライラを生むきっかけになります。トイトレの完了時期は個人差が大きく、早い子もいれば時間が必要な子もいるものです。

「今日も頑張ったね」「昨日より前進したかな」と小さな変化に目を向けると、気持ちが楽になります。完璧を目指さずに子どものペースを尊重すると、スムーズなトイトレにつながるケースも多いのです。

3. 失敗を想定内にする

トイトレに限らずですが、成功は挑戦の先にあるものです。オムツが外れる過程で失敗をするのは、当然のことといえます。「失敗しないように」ではなく「失敗してもすぐ対応できるように」と発想を転換してみてください

自閉スペクトラム症の娘と暮らす筆者は、以下の準備をして心に余裕を作るようにしていました。

  • 着替えを多めに用意しておく
  • 防水シートを敷いておく
  • すぐに拭けるタオルを近くに置いておく
  • 外出時は携帯トイレを持ち歩く など

「また失敗した」ではなく想定内だから大丈夫」と思えると、イライラも軽減されていきます

4. 誰かに話を聞いてもらう

トイトレのイライラを一人で抱え込まず、パートナーや友人、地域の保健師など、信頼できる人に話を聞いてもらうのも大切です。「こんなことでイライラするなんて」と思わず、素直に気持ちを吐き出してみてください。

思いを口に出すと、気持ちが整理されたり「自分だけじゃなかった」と安心できたりする場合もあります。

トイトレ博士

客観的なアドバイスをもらえると、新しい視点が見つかるんじゃ

5. 一度トイトレをお休みすることも検討する

トイトレがうまくいかずお互いにストレスが溜まっている場合は、思い切って一度お休みするのも選択肢のひとつです

お休み期間を経て再開すると、子どもの心と身体の準備が整ってスムーズに進んだケースもあります。「いまは休むタイミング」と割り切って、保護者の心の余裕を確保するのも大切な過程です

トイトレがうまくいかない時の対処法はこちらの記事でも紹介しています

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他の人はどうしてる?トイトレでのイライラを和らげる工夫

先輩ママ・パパたちは、どんな工夫でトイトレのイライラを乗り越えてきたのか知りたい

そんな方に向けて、ここでは筆者が実際のカウンセリングで伺った工夫考え方をご紹介します

ケース1:「完璧主義をやめたら楽になった」(3歳男児のママ)

トイトレ開始から2ヶ月、全く進まない状況や同年代の子どもとの差で焦って毎日イライラし、失敗するたびに厳しく叱っていました。状況を保健師さんに話すと「頑張りすぎ」と指摘され、ハッとしました。

工夫した点

  • 目標を「トイレに座ること」だけに変更
  • 「1日1回座れたらOK」という小さな成功を積み重ねた

私の気持ちが楽になると、息子も少しずつできるようになり、親子関係も改善されました。完璧を目指さなくていいと気づいたことで「次は成功するかもね」と前向きに声をかけられるようになり、息子の笑顔も増えました

ケース2:「一度お休みして仕切り直した」(2歳女児のパパ)

娘が2歳半のときにトイトレを開始。全く乗り気になってくれず「トイレに誘うと泣いて嫌がり、無理に座らせると大泣き」という悪循環が続き、夫婦でイライラが募っていました。

工夫した点

  • 親子関係が悪くなる危機感から1ヶ月間の完全休止を決意
  • その間は「またやりたくなったら教えてね」と伝えてオムツに戻す
  • 子どもが自分から「トイレ行ってみる」と言い出すのを待つ

1ヶ月後、娘のほうから自発的に始めたくなり、驚くほどスムーズに進みました。焦らず子どものタイミングを尊重することで、娘の心も親の心も整ったのです

ケース3:「ご褒美作戦とパパとの分担で乗り切った」(4歳男児のママ)

4歳になってもトイトレが完了せず、入園も控えていて焦りが募っていました。毎日私ばかりが担当していて、失敗するたびにイライラして怒鳴る悪循環に陥っていたのです。

工夫した点

  • 夫に相談してトイトレ担当を分担
  • 成功したらカレンダーにシールを貼って楽しむ
  • 「シール10枚につきお菓子1つ」というご褒美を活用

トイトレに楽しみを散りばめると、子どもが積極的に取り組むようになりました。「夫婦で協力」という工夫も大きかったと思います。一人で頑張りすぎない大切さを学びました

トイトレ博士

3つのケースに共通しているのは「完璧を手放す」ことの大切さ。柔軟に対応するほど子どもの心にも余裕が生まれ、トイトレがスムーズに進んだんじゃ

トイトレでイライラするのはダメじゃない!まずは自分を許してあげよう

トイトレで怒ってしまった後に罪悪感を感じ、この記事を見つけてくださった方も多いでしょう。しかし、イライラしてしまうのは一生懸命子育てをしている証です。今日できなくても明日少しだけ違う対応ができれば、それで十分といえます

完璧を目指さないようにしたり話を聞いてもらったりしながら、少しずつ心を軽くしていきましょう。そして何より、毎日頑張っている自分自身をどうか労わってあげてください。

【育児書のように進まないトイトレでお悩みのあなたへ】

尿意を言葉で伝えられない」 「マニュアル通りのトイトレでうまくいかず、焦っている」 「“様子を見ましょう”“少しずつ進めれば大丈夫”と言われるけど、このままでいいのかな…」 そんなトイトレや排泄ケアに関して「どうしたら…」と悩んでいるあなたへ。

今、1,000組以上の親子を見てきた排泄支援の専門家による『トイトレの進め方』講座を開催しています。

【登壇者】理学療法士・公認心理師 髙橋賢太郎先生

横浜市の療育センターで15年、発達障害や肢体不自由児の療育に従事。制作に携わった排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」はキッズデザイン賞を受賞。理学療法士と公認心理師の双方の視点から、子どもと家族を包括的に支援する専門家。

この講座でわかること

  • 言葉で伝えられない子への具体的なアプローチ
  • 今日からできる排せつ支援の工夫
  • トイトレを始めるタイミングの見極め方
  • 焦らず進めるための考え方 など

その子に合わせた進め方”を、排泄支援の専門家が解説します。

講師は、1,000組以上の親子を見てきた排泄支援の専門家(理学療法士 兼 公認心理師)
たった30分の無料講座
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みんなのトイトレ体験談

▼【知的障害・4歳女の子】のトイトレ事例

▼【夜尿症・8歳男の子】のトイトレ事例

▼【先天性疾患/体幹機能障害・7歳女の子】の活用事例

▼DFreeについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

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この記事を書いた人

臨床心理・発達支援に携わるカウンセラー。日々お伺いするありのままの声をはじめ、自閉スペクトラム症の娘とのトイトレ経験をふまえて執筆しています。

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