トイレトレーニングの逆戻りはなぜ起こる?その原因と焦らず向き合うための対処法を解説

トイレトレーニングの逆戻りはなぜ起こる?その原因と焦らず向き合うための対処法を解説

せっかくオムツが外れたのに、また失敗するようになってしまった

そんな経験がある保護者の方は少なくありません。トイトレが順調に進んでいたはずなのに突然おもらしが増えると、「家庭環境に原因がある?」と自分を責めてしまったり、つい疲弊してしまったりすることもありますよね。

この記事では、トイトレの逆戻りが起こる原因と、その時期にどのように対応すればよいのかについて解説します

「子どものトイレの失敗が増えて、どうしたらいいかわからない」と悩んでいる方は、ぜひお読みください。

目次

トイレトレーニングの「逆戻り」って?

布団のシーツに大きな濡れ跡があり、横にクマのぬいぐるみが置かれている

トイトレの「逆戻り」とは、一度はトイレで排泄ができるようになった子どもが、再びおもらしをしたりトイレを嫌がったりするようになる状態です。

多くの保護者が「もうオムツは卒業できた」と安心した矢先に起こるため、戸惑いや不安を感じやすい現象といえます。しかし実は、トイトレの逆戻りは決して珍しいことではなく、多くの子どもに見られる自然な反応の一つです。

特に2歳から4歳頃の子どもは、心も体も大きく成長して、さまざまな環境の変化や心理的な負担に敏感な時期です。そのため、一時的に排泄のコントロールが不安定になるのは、成長過程において十分にあり得ることといえます。

トイレトレーニングの逆戻りは受診したほうがいい?

ベッドの上で、泣きそうな表情で座っている男の子

多くの場合、トイトレの逆戻りは一時的なものです。焦らずに見守ることで、自然と改善していきます。

ただし、以下のような場合は、身体的な問題の可能性があるため、小児科医への受診を考慮してみてください。

  • 逆戻りが数ヶ月以上続いている
  • 排尿時に痛みを訴える
  • 極端に水分を摂らない、または飲みすぎる
  • 昼夜問わず頻繁におもらしをする

専門家に相談すると、身体的な問題がないか確認できたり具体的なアドバイスをもらえたりします。一人で抱え込まず、必要なときはサポートを求めるのも大切です。

トイレトレーニングが逆戻りする主な原因

身体の症状は特にないのに、またお漏らしするようになった

ここでは、身体的な問題はないのにトイトレが逆戻りしてしまう場合の主な原因について説明します。子どもの様子を振り返りながら、当てはまるものがないか確認してみてください。

環境の変化によるストレスを感じているため

赤ちゃんの横で、上の子が指をくわえながら不安そうに見つめている様子

子どもは環境の変化に敏感です。以下のような出来事があった場合、心理的な負担から排泄が不安定になる場合があります。

  • が生まれた
  • 保育園や幼稚園に入園した、またはクラス替えがあった
  • 引っ越しをした
  • 家族の生活リズムが変わった

特に下の子が生まれた場合、上の子は「赤ちゃん返り」と呼ばれる行動を示すケースがあります。これは、親の注意が下の子に向いていることへの寂しさや不安の表れで、トイレの失敗もその一つと考えられます。

▼環境の変化が影響して頻尿になる「心因性頻尿」の記事はこちら

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心理的なプレッシャーがあるため

トイトレ中に「早くできるようにならなきゃ」というプレッシャーを感じると、かえって逆効果になる場合があります。

以下のような経験から、トイレに対して恐怖心や緊張感を持ち、かえって失敗が増えてしまうケースも少なくありません

  • 失敗を叱られた経験がある
  • 周囲の子どもと比較された
  • 「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」とプレッシャーをかけられた

子ども自身も「失敗したくない」という気持ちが強くなりすぎることで、かえって身体が緊張してしまうのです。

体調不良や疲れがあるため

ソファに座ったお母さんが、膝枕で子どもの頭をなでて落ち着かせている様子

風邪を引いたり疲れが溜まっていたりすると、身体のコントロールが一時的に難しくなる場合があります。

  • 風邪や発熱で体調を崩した
  • 睡眠不足が続いている
  • 便秘や下痢などお腹の調子が悪い

体調が回復すれば自然とトイレも再開できるようになるケースが多いため、焦らず見守る姿勢が大切です。身体が本調子ではないと、排泄のコントロールに意識を向ける余裕がなくなってしまうのも無理はありません

トイレへの恐怖心があるため

何らかのきっかけで、トイレに対して恐怖心を持ってしまう場合もあります。子どもの気持ちに耳を傾けると、たとえば以下のような思いを持っているかもしれません。

  • トイレの水を流す音が怖い
  • 暗い、狭いなどトイレの雰囲気が怖い
  • トイレで転んだなど嫌な経験をした

子どもにとって一度恐怖を感じた場所に再び行くのは、大人が想像する以上に勇気がいるものです。

子どもの思いに寄り添って、トイレを明るく楽しい場所にしたり、トイレに付き添ったりするなど、不安を解消出来るよう関わると、恐怖心も軽減します

トイレトレーニングの逆戻りへの対処法

トイレトレーニングが逆戻りしてしまう理由はわかったけど、じゃあどんなふうに寄り添えばいい?

そんな方に向けて、トイレトレーニングの逆戻りが起きた際の対処法を5つご紹介します。すぐに取り入れられる方法ばかりのため、できるところから試してみてください。

焦ったり責めたりしない

まず大切なのは、子どもを責めないことです。失敗したときに「どうしてできないの」「さっき行ったばかりでしょ」と叱ってしまうと、子どもはますますトイレに対して不安や恐怖を感じるようになります。

また、保護者も自分を責める必要もありません。トイトレの逆戻りは、育て方の問題ではなく、子どもの成長過程で起こる自然な現象です。

トイトレ博士

「いまは少し休憩の時期なんだ」と捉えて焦らず見守る姿勢を持つと、結果的に早い改善につながりやすいんじゃな

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子どもの気持ちに寄り添う

屋外で、お母さんにぎゅっと抱きつき安心した表情をしている女の子

トイレトレーニングの逆戻りが起きているときには、子どもなりに不安ストレスを抱えている可能性があります。「最近何か困っていることはない?」と優しく声をかけたり、スキンシップを増やして安心感を与えたりすると効果的です。

「失敗しても大丈夫だよ」と伝えると、子どもの心理的な負担を軽くできます。子どもが安心できる環境を作ることで、自然と心の余裕が生まれ、排泄のコントロールも安定してくるはずです。

できたときはしっかり褒める

トイレトレーニングの逆戻りが続くと、どうしても「まただ…」と失敗ばかりに目が行きがちです。しかし、トイレで成功した際はしっかり褒めてあげる姿勢が大切。「失敗したことを叱って正す」のではなく「成功したことを褒めてやる気を上げる」というイメージです。

「トイレでできたね、すごいね」「教えてくれてありがとう」と肯定的な言葉をかけると、子どもは自信を取り戻していきます。小さな成功体験の積み重ねが、再びトイレでできるようになる力につながるのです。

生活リズムを整える

規則正しい生活リズムは、排泄のリズムを整えるのにも役立ちます

  • 毎日同じ時間に食事をとる
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 決まった時間にトイレに誘ってみる

無理強いは禁物ですが「朝起きたらトイレに行く」「食事の前にトイレに行く」など、習慣づけると自然と排泄のタイミングがつかみやすくなります。

必要に応じてオムツやパンツタイプの紙おむつに戻す

せっかくオムツを外したんだから、失敗が続いても布パンツにこだわりたい…!

保護者として、そんな思いをお持ちの方もいるのではないでしょうか。しかし、状況に応じてオムツやトレーニングパンツへ一時的に戻すのも一つの選択肢です。

洗濯の負担が減ると、保護者自身の心の余裕も生まれます。余裕ができれば、子どもに対しても穏やかに接することができ、結果的によい循環が生まれるケースも少なくありません。

トイトレ博士

子どもの負担も減り、双方にとってメリットがある対応といえそうじゃ

▼パンツの上にオムツを履くという選択肢もあります

パンツの上 おむつ の記事(未公開)

トイレトレーニングの逆戻りは原因を理解して焦らず対応しよう

トイトレの逆戻りは、多くの子どもに見られる自然な現象です。環境の変化や心理的なストレス、体調不良など、さまざまな原因が考えられます。いずれも、子どもからのサインで成長の一過程といえるでしょう。

いまは少し立ち止まって、子どもの心に耳を傾ける時期なのかもしれません。子どもを責めず、焦らず、寄り添うこと。そして、保護者自身も自分を責めず、ときには周囲の力を借りながら心の余裕を持って向き合ってみてください。

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この記事を書いた人

臨床心理・発達支援に携わるカウンセラー。日々お伺いするありのままの声をはじめ、自閉スペクトラム症の娘とのトイトレ経験をふまえて執筆しています。

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