
オムツ交換の頻度が多い



身体が大きくなってきて介助の負担も増えた



外出先でのオムツ交換が大変…
など、障がい児のオムツ交換について困りごとを抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
乳幼児の頃は身体も小さく、オムツ替えの回数が多くてもそれほど負担は感じなかったけれど、子どもの成長と共に「難しさ」が変わってきた――そんな実感を持つ方もいるかもしれません。
この記事では、実際に障がいのある子どもを育てる保護者の視点から、障がい児のオムツ交換について、日常のケアのポイントやシーン別の工夫などを紹介します。
「もっとラクにできないかな」「うちの子に合う方法を知りたい」そんな思いを抱えている方のヒントになれば幸いです。
障がい児のオムツ交換の「あるある」


障がい児のオムツ交換には、成長とともにさまざまなハードルが出てきます。
たとえば、身体が大きくなるにつれて、抱えたり体勢を変えたりする介助の負担は増えていきます。子ども自身では寝返りが難しい、姿勢を保つのが大変といった場合はなおさらです。
また、感覚過敏や見通しが立ちづらいといった特性によって、オムツ交換そのものに強い抵抗を示す子もいます。
ウェットティッシュの感触や、服を脱がされることが苦手という子もいるよね。
さらに、外出先や施設でのオムツ交換ならではの困りごとも。オムツ替えセットを持ち歩く手間もさることながら、身体が大きくなってきて乳幼児用のオムツ交換台では対応できない場合、ユニバーサルシートを探す必要が発生します。



しかも、多目的トイレでもユニバーサルシートが設置されていないトイレもあるから困りものじゃのぅ。
こうした「あるある」を整理してみると、オムツ交換の大変さは、子どもの特性以外にもさまざまな要因が関わり合っていることがわかります。
オムツ交換の負担を軽減するポイント6選
オムツ交換時の体勢や姿勢を工夫する


・寝返りが難しい子どもの場合
タオルをくるくる巻いて背中側に置くことで、上体が少し持ち上がり、オムツの出し入れがしやすくなります。
また、足を軽く曲げてあげると股関節が安定し、スムーズにオムツ交換ができます。
・身体が大きくなってきた子どもの場合
身体が大きくなってくるにつれ、低い位置でかがんでオムツ交換するのは、ケアする側も身体がつらくなってくるもの。そんな時は、ベッドなど高さのある場所で介助を行うのも一つの方法です。腰への負担が軽減され、長く続けやすくなります。
・介助者が複数いるときの体勢のサポート
子ども自身が寝返りをすることが難しい場合には、1人が身体を支え、もう1人がオムツ交換するなど役割を分けて協力すると、ラクに介助ができます。毎回は難しくても、できるときに分担するだけで大きな負担軽減になります。
・立位や座位が安定している子どもの場合
子どもに壁や手すりにつかまってもらうことで、介助する側が深く前かがみにならずに済むので負担が減ります。
また、トイレや椅子に腰掛けられる場合は、座った状態のほうが足の上げ下ろしの動作が必要ないので、スムーズにオムツとズボンを着脱できます。
オムツ交換時の“導線”を整える
オムツ交換の負担感は「準備の手間」から来ることも。小さな工夫に思えるかもしれませんが、以下のようなアイデアも参考にしてみてください。
・オムツ、パッド、使用済みオムツを入れるゴミ袋、手袋、ウェットティッシュなど1回の交換に必要なものを1つにまとめておく
・家の中にオムツ交換のポイントを2〜3カ所作り、上記のような物品をあらかじめ配置しておく
・夜間用の“オムツ交換セット”をベッド横に置いておく
・オムツ交換の前に、必要なものを手の届くところに準備しておく
・床での交換がつらい場合は、ベッドや台など高さのある場所を活用する
これだけでもオムツ交換の際の導線が短くなって、身体的・心理的な負担が減るよ!



子どもが小さいうちは場所にこだわらず比較的どこでもオムツ替えできてしまうものじゃが、大きくなってきたら「必ずオムツ替え用のスペースやトイレを使用する」といった“子どもの尊厳”を守ることへの配慮もできるといいのぅ。
支援の体制を整える
オムツ交換というケアを“自分ひとりの役割として抱え込まない”ということも重要です。夜間や休日など家族が在宅しているときは、交代制や役割分担を取り入れて負担を分散しましょう。
また、訪問支援などを活用するのも大切な選択肢です。「自分たちだけで頑張らなきゃ」と思い込まず、頼れる手を少しずつ増やしていくことも検討してみてください。
動きやすい服装・着脱しやすい服を取り入れる


以下のように服装を工夫するだけでも、オムツ交換はかなりラクになります。
▼オムツ交換しやすい服装
・上下セパレートの服
・スカート
・ウエスト部分が柔らかく、脱ぎ履きしやすいボトム
・医療的ケアがあったり、交換中に動き回ったりする場合には、サイドスナップ付きの肌着やボトム
逆に、以下の服装はオムツ交換には不向きといえます。
▼オムツ交換しにくい服装
・オーバーオールやボタンの多い服
・フィット感の強いズボン
感覚過敏や見通しのなさをカバーする
オムツ交換に対する不安や抵抗は、感覚過敏や「何が起きるかわからない」ことへの不安などから生まれる場合もあります。以下のような工夫によって、親子ともに負担が少しずつ軽くなりますよ。
・オムツ交換の流れを写真や絵カードで事前に説明する
・手順や声かけをできるだけ統一する
・「10数えたら終わりだよ」など、見通しがたてられるような声かけをする
・香りや素材に敏感な子どもの場合、無香料・低刺激のものを選ぶ
・ウェットティッシュは手で少し温めてから使う
動きが活発な子への工夫
動きが活発でオムツ交換に苦労する場合も、できる工夫を少しずつ取り入れていきましょう。
・お気に入りの歌や動画、おもちゃを使った“ながら交換”
・握っていると落ち着く小さなおもちゃや触感グッズを持たせる
・「あと3つ数えたらおしまいだよ」と見通しを伝える
・オムツ交換のタイミングを、活動の前後など比較的落ち着いている時間帯に合わせる
さらに安心してオムツ交換するためのアイデア
ニオイや衛生面の対策をする
オムツゴミ専用の袋を使用したり、ニオイ対策が施されたゴミ箱を用意するなど、生活空間の衛生面を考慮することで気持ちの負担も軽減されます。
▼オムツ用ゴミ箱や防臭機能付きのポリ袋などニオイ対策グッズはこちらの記事でも詳しく紹介しています
(公開後、関連記事追加)
また、特に感染症シーズンには感染対策にも注意できると安心です。オムツ替えセットの中に使い捨て手袋を常備しておいたり、交換スペースのこまめな拭き取りや除菌を行うのも安心感につながります。
保育園・幼稚園など通園先や支援者と連携する
保育園や幼稚園といった通園先との連携もぜひ検討してみましょう。
たとえばオムツ交換の手順や子どもの苦手ポイント、落ち着きやすい声かけなどを共有しておくと、子どもも安心しやすくなります。家庭と支援の場でケアの方向性がそろうことで、交換時のストレスが減り、負担軽減にもつながります。
▼保育園とのトイトレの連携についてはこちらの記事でも詳しく解説しています


排尿タイミングを通知する『DFree』を取り入れる


排尿のタイミングを知らせてくれるデバイス『DFree』は、おしっこの溜まり具合をスマホに通知して「オムツ交換のタイミングを見える化」してくれるアイテムです。
トイレトレーニングの支援だけでなく、オムツ交換の場面でも「そろそろかな?」という予測を立てることができます。
▼肢体不自由のお子さんのDFree活用事例


障がい児のオムツ交換は“その子に合った工夫”がカギ
オムツ交換は、毎日のことだからこそ知らず知らずのうちに心も体も負担が積み重なりやすいケアです。しかし、オムツ交換に「これが正解」という方法はありません。
子どもの年齢や特性、その日の体調や気分によって、「難しさ」も「やりやすさ」も日々変わっていきます。だからこそ「その子に合った工夫」を少しずつ見つけていくことが大切。
今回の記事が、今すぐでなくても、いつかのヒントになれば幸いです。
もし、オムツ交換やトイレに関して悩んだら以下のような記事も参考にしてみてください。
▼子どものトイレやオムツについて悩んだときに併せて読みたい
【子どものトイレやオムツに悩むすべての方へ】親の心構えや関わり方のヒントを紹介 | 子どもトイレ研究所
「うちの子はオムツ交換を極端に嫌がる…」「介助が大変になってきたので誰かのアドバイスがほしい」
そんな時は、一人で抱え込まず、専門家への相談も検討してみてくださいね。
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みんなのトイトレ体験談
▼【知的障害・4歳女の子】のトイトレ事例
▼【夜尿症・8歳男の子】のトイトレ事例

▼【先天性疾患/体幹機能障害・7歳女の子】の活用事例

▼DFreeについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

















